ある外資系の知り合いが、毎年やっているという「忘年会」に誘ってくれた。この人は結構洒脱な人で、ギターを弾かせればプロ並みである。霞ヶ関、業界団体などなど幅広い人脈もお持ちだ。彼はそういう知己の人たちを呼んで、２度忘年会を開く。一度はアメリカンクラブで立食形式、もう一度が今夜で着席形式である。
指定されたのは中目黒駅から徒歩５分ほど、池尻大橋方面に向かう目黒川のほとりにあるイタリアンパブ「Marzac7」。短い期間だったが、僕ら夫婦は中目黒で暮らしたことがある。懐かしい街だから、少し早めに来て駅周辺を歩いてみた。山手通りは歩道の整備をしているようで工事中。片側３車線が、２車線に制限されていた。
「Mayzac7」の７の由来は、１週間に７日通ってもらいたいという店主の想いだという。古い木造２階建てで営業していて、２階部分は今夜は貸し切り、30名弱の人を詰め込む宴会である。開始時刻は1900だが、10分ほど前から人が集まり始めた。顔見知りもいるけれど、半分くらいは知らない人。方々で名刺交換が始まっている。
共通点は主催者の知り合いというだけなので、業界も企業もバラバラだ。それでも間にひとり入ると知り合いだったことがわかり、その共通の友人のことで盛り上がり始める。２時間呑み放題プランで、カウンターにお店の人が２～３人いて、料理やお酒を運んでくれる。飲み干してしまったらカウンター（といってもすぐそこ）に行って、自分で飲み物を持ってくればいい。
イタリアン風のオードブルが２皿目になるころには、相当打ち解け合って騒がしくなった。「知らぬ同士が、小皿叩いてチャンチキおけさ～♫」の雰囲気である。生ハムやイワシ（とおぼしき魚）のオリーブ漬けには、白ワインが良く合う。どんどん注いでくれるので、何杯呑んだか分からなくなってきた。
そのうちに主催者のご指名順に「自己紹介を２分で」ということになった。２分と言われてもそれを守るヤカラなど、こんなところに来るはずがない。呑み放題の時間制限が終ったころ、僕の順番がやってきた。
何をしゃべったのか、よくおぼえていません。最後の写真はもうおなか一杯になってからやってきた、肉の盛り合わせとパスタ。イタリアンサイズのディナーで、僕には食べきれませんでした。もちろんお味は良かったですよ。今度家内と来てみてもいいですね。ごちそうさまでした。
