昨日の朝、ロシアでプライベートジェットが墜落し、乗員3名乗客10名全員絶望とのニュースが入って来た。搭乗名簿に、民間軍事会社<ワグネル>創始者のプリゴジン氏の名前があったという。
前夜までの報道では、久しぶりに動画が投稿され、アフリカのどこかで意気軒昂に話しているシーンが伝えられていた。<報道1930>では、
・空軍司令官スロビキンは(プリゴジンに近い人物として)更迭されたが、彼は代わりはいくらでもいる
・<ワグネルの乱>の中心人物であったプリゴジンは、代わりがいないので抹殺できない
と評していた。僕もそうだろうなと思っていたのだが、一夜にして状況は変わった。
バイデン米大統領「驚きない」 プーチン氏の関与排除せず - 日本経済新聞 (nikkei.com)
可能性はいくつも考えられるが、少なくとも言えるのは「プリゴジン氏は表舞台からは去った」ことだろう。
上記の記事にあるように、プーチン大統領が関与したことは確かだろう。ただ彼の生死を含めて、恐らくは明確な何かは出てこない。現場とされる写真では、機体は跡形もなく、炎上していた。遺体がはっきり特定できる状況で回収されるとも思えない。DNA鑑定などするかもしれないが、発表されてもその内容の信憑性は薄い。考えられるケースは、事故はまずないとして、
1)当局が暗殺を試み、成功した
2)当局が暗殺を試みたが、逃げ延びた(ジェットに乗らなかった)
3)自ら事故を装い、死んだことにした
2のケースなら、地下に潜り、もしくはいずこかに亡命することになるだろう。3のケースなら、すでにそうなっているか、プーチン大統領も知っているオペレーションの準備にとりかかっている可能性もある。西側当局は、最後のSNS投稿映像を徹底的に分析しているはず。画像や音声に、何かの電子的か寓意的なメッセージが隠されていないか・・・それによってケース3だったかどうかが分かるかもしれない。
ロシアの影の部分を担ってきた人物です。ウクライナ侵攻で一瞬歴史の表舞台に立ったのですが、派手な演出で舞台を降りたと言えるでしょう。