「COVID-19」感染者はまた増加傾向のようだが、世の中はすっかり「With COVID-19」になっていて、イベントも復活し旅行客数も元に戻り始めた。熱海の街を行きかう外国人旅行者を見ていて「Discover Japan」もいいかなと思うようになった。直接の引き金は、先月家内が大学時代の友人と1泊2日の京都旅行に行ったこと。
外国人向け観光ガイドに載っていない穴場として、伏見での船遊びをしたり、鴨川沿いのレストランで鱧づくしを食べたという。話を聞いているうちに「じゃあ、夫婦でどこか行こう」と決まって、そこから後は僕の仕事。
実は伊豆地方に住んで20余年になるのに、西伊豆は行ったことがない。鉄道好きの僕は、タイムスケジュールがはっきり見える計画(*1)を立てる。伊豆半島のJR以外の鉄道と言えば、東海岸で伊東から下田まで伸びる伊豆急行線と、中央を三島から修善寺まで南下する伊豆箱根鉄道駿豆線だけ。
西伊豆にはそのような鉄道がないから、これまで目的地にならなかった。しかし行きたいところはいくつもある。代表格は「夕陽日本一」と称される堂ヶ島周辺。温泉宿もいくつもあり、三島・修善寺・下田などからバス便が出ている。全て熱海市内でも見かける東海バスの路線で、悩みはその本数が少ないこと。例えば三島駅から堂ヶ島方面への特急バスは、3本/日しかない。そこで、次のようなプランができた。
1日目 熱海⇒JR東海道線経由⇒三島⇒伊豆箱根鉄道⇒修善寺⇒東海バス⇒堂ヶ島泊
宿はいつものようにBooking.comで予約。海辺のかくれ湯「清流」という和風旅館にした。1泊2食付きという予約は、ここ10年したことがない。初日は猛暑となったが、この初老夫婦はめげない、身の回りのものだけ詰めたバッグを肩に、ルンルン出かけて行った。
<続く>
*1:だから、津村秀介の公共機関を使ったアリバイ崩しミステリーが大好き