Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

森村先生が亡くなった!

 寂しいニュースが飛び込んできた。「高層の死角」でデビューし、「新幹線殺人事件」などの本格ミステリーで高名な作家森村誠一先生が亡くなったのだ。ホテルマンだった経験を活かした、ホテルの構造や時刻表を使ったトリックが、僕はとても好きだった。

 

気さくな人柄しのぶ 森村誠一さんゆかりの熱海 観光、文化振興にも尽力|あなたの静岡新聞 (at-s.com)

 

 後年熱海のマンションに仕事場を移し、引退されてからも熱海市のイベントに協力されるなど、この街にも貢献されている。山があり海もあり、かつ首都圏にも近いこの辺りは、作家先生にも人気だ。先年亡くなった西村京太郎先生も、隣の湯河原町で晩年を過ごされた。

 

 森村先生は、上記の記事に紹介されている「カフェ・ド・シュマン」がお好きだったらしい。別の記事では、初川沿いの蕎麦屋「善作」もお好みだったと聞く。お会いしたことは無いのだが、熱海に引っ越してきた20年前にもこの街に住んでおられることは知っていた。熱海で2軒目の今のマンションは、森村先生のマンションと隣だということも・・・。

 

        


 ミステリーとしては「棟居刑事シリーズ」が多いということだが、僕はまだ読んだことがない。ミステリー以外では、この「悪魔の飽食」などのドキュメンタリーが有名だ。

 

「丸太」即チ、材料ノ意味 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

 

 「石井部隊」こと第731部隊の、人体実験を伴う生物兵器研究の実態を暴いたもの。最初は<赤旗>に連載された作品だったということは、この本を読み終えた後で知った。晩年老人性うつ病を患われるなど、体調がすぐれなかったようだが、何かの機会に一度はお会いしたかった。「高校生のころからファンでした!」と言えたらよかったのに。享年90歳、ご冥福をお祈り申し上げます。