Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

野鳥の跳梁

 盛夏である。各地で3年ぶりの夏のイベントが開催されている。ここ熱海でも、海岸沿いで大規模なビアガーデンが営業していて、海水浴客も多い。何度も花火が上がる日があって、特にその日は混雑が激しい。

 

 混雑しているのは人間ばかりではない。野鳥が活発に飛び回っているのだ。初川の河口付近(ビアガーデンに近い)では、小型のサギをよく見かける。汽水域なので、獲物の魚が多いのだろう。より細い糸川沿いでは、時々大型のサギが道路わきにたたずんでいることがある。何をしているかと言うと、ここにある魚屋さんからおこぼれの魚をもらおうとしているのだ。ある意味の「餌付け」である。

 

    

 

 熱海は海の街でもあるが、山の街でもある。当家のマンションのすぐ裏手には、野中山という溶岩の塊の上に土の表層が積もった丘陵がある。山の野鳥も豊富だ。中にはずうずうしい鳥もいて、人間がすぐそばまで行かないと逃げないのもいる。

 

 大型のカラスは鳴き声もうるさく、とても迷惑だ。しかし数でいうと中型のヒヨドリが一番多い。スズメとは大きさが違うし、ずうずうしさはカラス並み。ベランダのフェンスから様子を伺い、家内がベランダで干している作物を狙う。あるいは植木鉢の下をつついているから、虫を狙っているのかもしれない。

 

    

 

 外廊下の側に出ても、フェンス上から山の方を見ている姿をよく見かける。何を狙っているかよくわからなかったが、最近ヒントをつかんだ。廊下にセミの羽が落ちていたのだ。それも頻繁に。外廊下にはこの時期、力尽きそうな虫たちが落ちている。セミがいたが、踏まないように通り過ぎた。そして1時間ほどして戻ってくると、

 

 「あれ?羽だけになっている」

 

 カラスかヒヨドリが食べてしまい、消化に悪い羽だけは残したという次第。

 

 ヒヨドリは結構悪食。なんでも食べるようです。そういえば、食糧危機対策で昆虫食をすすめる学者さんもいましたね。僕はごめんですが。