Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

韓国は「G8」に入れるのか

 戦後最悪と言われた日韓関係に、改善の曙光が見えてきた。徴用工問題で日本企業に賠償命令が出されているが、これを韓国財界が肩代わりして原告に賠償することで決着が図られそうだ。日韓首脳会談や、この件とは関係ないとしながら日本側が輸出規制を掛けていたことを解消しようとする動きもある。

 

 前の政権より尹政権が日本寄りなのは事実だが、今回のことについては米国の働きかけが強かったち違いない。尹政権としては、一部国内の反発が強くても、5月のG7広島サミットまでには解決しておかないといけない課題だった。なぜかと言うと、サミットには、尹大統領はゲスト来日したいからだ。そうすれば、ひょっとすると来年から「G8」の一員になれるかもしれない。

 

    

 

 どうにもまとまらないG20と違い、G7各国の足並みはそこそこ揃っている。しかし中国・インドといった巨大人口国は入っておらず、核大国のロシアもいない。米国も韓国のG8入りを望んだと思う。韓国(人口5,000万人超)は決して小国ではない。カナダは3,800万人しか人口がいないし、英国・イタリア・フランスも7,000万人には届いていない。

 

 韓国が北朝鮮との統一を急ぐようなことがあれば、極東の軍事バランスは日米側に厳しくなる。米国が日韓関係の改善を希望し、中国がそれを阻止しようとしたのは当然である。ウクライナ紛争以降世界は新しい対立構造に陥って、少なくとも安全保障に関しては国連は無力になった。

 

 大国である米中含め、各国は本音では軍備にカネなど使いたくない。しかし、もう止めようがない軍拡に突き進むことになる。古代ギリシアの格言に言う、

 

 「軍事費では儲からない。しかし軍事費が無ければもっと儲からない」

 

 からだ。2024年にはNATOが極東も含めたNOTO(日韓も加盟)になり、韓国がG8に入る。そんな日が来るような予感がします。

 

PS:写真は「ホテル貫一」前の、日当たりのいい坂に咲くサクラ。うーん、平和は保たれるのでしょうか?