Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

明治記念館でのイベント

 昨年、JR信濃町駅にほど近い<明治記念館>で会議を行ったことを紹介した。僕のような田舎者にとっては、かくも立派な施設があるのはさすがに首都東京という印象だ。第七波ともいわれる「COVID-19」感染拡大が起きているが、しばらく前までウイルス感染が小康状態だったこともあって、このところリアル会合が増えている。そんな会合があの明治記念館で出来ないかなと思っていたところ、その案内が届いた。

 

 あるシンクタンクのイベントで、日本のサイバーセキュリティの現状・課題について議論する会合。本当に久しぶりの懇親会(立食パーティ)もついているのが嬉しい。暑い日差しの下を、汗ダクになって信濃町の駅から歩いていった。

 

    

 

 結婚式場としても有名なところで、この日も披露宴があった。入り口のところでは新郎新婦が記念撮影をしていたが、周りにはあまり人はいない。特に新婦の衣装を念入りに直している会館の人と、カメラマン以外に1~2名しかいない。

 

 イベント会場には50卓ほどのテーブル、1人1卓でソーシャルディスタンスを取っている。霞ヶ関の課長が「セキュリティ対策のための人材育成・体制構築」の関係資料を紹介した上で、大手企業のCISOが2人とシンクタンクの研究員が加わって、4人のパネルディスカッションが始まった。

 

 関係資料そのものも、産業界や識者の意見を十分に取り入れて作られたもの。時代の変化に合わせて、都度UPDATEされている。これに対してCISOの人が、

 

 「まだまだやるべきことが多い。それをTOPや関係部署に訴えかけるのに、自分の資料や言葉だけでは不十分。こういう公的な資料があれば、ほら政府もこう言っていますよと、説得材料に使えるので有難い」

 

    

 

 と意義を強調した。もう一人のCISOも、一企業だけではなく業界団体やサプライチェーン企業などに話すときにも使えると付け加えた。シンクタンクの研究員からは、昨年度後半の関連動向の紹介があり、目立たないが危機は増しているから「これからが本番だ」との主張をした。

 

 聴衆からも質問や意見が出て、実のある会合となった。いや、実はこれからが本番。美味しいと評判のこの会館の料理を味合わないで、帰るわけにはいかない。久しぶりのパーティで、禁酒日だからウーロン茶で乾杯。お刺身や揚げ物をいただきました。確かに美味しかったです。