Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

セキュリティ業界のダイバーシティ

 北朝鮮金正恩総書記が、「激ヤセ」で重病説が流れている。映像をみるとややほっそりしたかなという程度で、10kgも減ったとあるが元々140kgだからたかが知れている。それでも公式文書に「金正恩総書記」と書くところが「党中央」に書き換えられて、いつでも交代できるようにしたという識者もいる。じゃあ誰にというと、あのツンケンした妹の予正女史らしい。

 

 かの国でもダイバーシティが浸透しているのかもしれない。冗談だが・・・。いや、世界的にダイバーシティは重要で、日本では特に男女問題のことを言うのだが、世界では人種・宗教・性的指向など多くの要素での「多様化」が求められ、差別は良くないとされている。ひょっとすると、経済格差のことも入るのかもしれない。

 

 今回面白い記事を見つけたのは、サイバーセキュリティ業界ではダイバーシティがより重視されているというもの。これも男女だけではなく、人種・宗教なども含めた多様性が、サイバー攻撃対策にも役立つというのだ。

 

サイバーセキュリティ業界でダイバーシティが重要となる理由 - ZDNet Japan

 

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 何しろ、攻撃者そのものが多様性を持っている。欧米発の犯罪小説やエスピオナージュしか知らない僕では、イスラム教徒の攻撃パターンなど分かるはずがない。防御側は「全て」を守らなくてはいけない宿命なので、多様な攻撃主体のことを理解していなくてはいけないというのは事実である。

 

 ただサイバーセキュリティ対策の現場では、コミュニケーションが重要。多様性ある人材を「ごった煮」にして上手くまわるものだろうか。これについて何人かの専門家に聞いてみた。すると、少なくとも女性活用は重要だし上手くいくとの答えが返ってきた。あるセキュリティ企業の幹部は、

 

・帰国子女中心の採用をしているが、女性の方が役に立つ。

・結局生き残るのは、女性9に対して男性1となってしまった。

 

 逆にダイバーシティが損なわれていないかと心配になったのだが「女性活躍」と言う意味ではいい話。サイバー攻撃者としてFBI等から手配されている、北朝鮮や中国の容疑者はほとんど男性だったはず。男性は攻撃向き、女性は防御向きというわけでもないだろうと思うのだが。

 

 この話はサイバーセキュリティ業界の人材育成の方向性について、いいヒントになってくれると思います。