当家のルーフバルコニー「熱海雑草園」は、家内の天下。先日紹介した草花以外にも多くの収穫物が実っている。一日に1個ずつ獲れる小さめのイチゴ、ヒヨドリなどが狙ってくるので、厳重に網がかぶせてある。一日に3~5個獲れるサヤエンドウは、実がずっしり入って歯ごたえもいい。これらは朝食のデザートやディナーのサラダとして食卓に上る。
ルーフバルコニーは冬でも日差しが熱く感じられるほどで、これからは過酷な環境になる。サボテン類やバラ、ストラレチアなどはそんな環境に耐えるし、野菜も南方野菜ならよく育ってくれる。その代表が「ハンダマ」、沖縄の伝統食材で葉の表は緑だが、裏は赤紫。
内地では「スイゼンジナ」とも呼ばれる。見た目ほど毒々しい味わいではなく、おひたしにするとなかなかいける。特に、鰹節をかければGood。「血の薬」ともいわれる健康食品だ。かつてムーンオーシャン宜野湾に滞在していた時、付近の「はごろも市場」で野菜として買ったものを持ち帰り、水に挿して置いたら根が出てきて今がある。
もうひとつは「黒キャベツ」、イタリア野菜で通常知られているキャベツの原種らしい。苦くて固い、そのままでは食べづらい野菜だが、使い道がある。圧力鍋で熱を入れトマトスープの具にするのがひとつ、またローストビーフを作るときに一緒に炒めるとローストビーフにいい香りが付く。
「黒キャベツ」もなかなか死なない野菜で、3種類が「雑草園」で生き延びている。
◇左端の丸鉢に植わっているもの
ローマ旅行の折、現地スーパー「CONAD」でで野菜として買い、食べなかった分を持ち帰って(密輸?)水に挿しておいたら根が出た。
◆中央の丸鉢2個に植わっているもの
100円ショップ「ダイソー」で買った種から育った。
◆右端のプランターに植わっているもの
やはりローマ旅行の折、テスタッチョの市場で買った種から育った。
どうも旅先で食べ残したのが熱海で居付いてしまったというものが目立つ。ちなみに「黒キャベツ」の背後にある2つの鉢には、実生のトマトが植えられていてこれも食糧になる。家内の天下で「私が中心」のエリアなのですが、ここまで来るには15年かかっています。当家の奥様の努力に感謝ですよ。