以前はよく利用していた品川駅、新幹線を品川で乗降することも多かったのだが、「COVID-19」禍でその頻度はずいぶん減った。公用も減ったのだが、「定期券」ゆえ気楽に私用でも途中下車できていたのだ。
港南口のクイーンズ伊勢丹やインターシティのお店とは、すっかり縁遠くなった。加えて旅行が減ったので、品川駅から京浜急行で羽田空港へというのも減った。せこい話だが、時間の制約が少ない国内旅行でなら熱海から横浜まで東海道線で行き、そこで京浜急行に乗り換えてもそれほど不便ではない。もちろん、費用は半額ほどだ。
そんなわけで、高輪口など昨年１月のローマ旅行以来、降りていなかった。ところがこの日は高輪にちょっとした用事が出来た。午後遅く、約束の時間には間があって品川駅に到着。昼食を摂っておこうと高輪口のエスカレータを降りた。京浜急行の改札口前にちょっとしたパーラーがあったはず･･･ところが。
高輪口のロータリーを囲むエリアが、右も左も白い工事用のフェンスに覆われていた。唯一「苺大福」を売る仮設店舗があるだけ。立て看板によると、高輪口ロータリーを全面リニューアルするのだという。確かに港南口（新幹線口）は20年ほど前にリニューアルされたが、こちらは以前のままだった。
2027年には（静岡県知事の妨害が無ければだが）品川～名古屋間のリニア中央新幹線が開業する。それに合わせた大改造工事が始まっているようだ。仕方がないのでエスカレータを昇り、港南口まで出てランチとしよう。久しぶりに来たが、こちらはやっぱり整然としている。駅ビルのレストランでちゃんと食事する時間はないので、ロータリーの正面にある「富士そば」に入ることにした。
表の食券自動販売機で「かつ丼」の食券を買う。以前は490円だったが、今は500円。店内はアクリル板が設置されていて、路上にも数席はみ出して「換気」を謳っている。欧州などでは路上にテラス席を設けるのは普通だが、この街では合法なのだろうか？
それはともかく、しばらく待って作ってもらった「かつ丼」はいつものお味。そばつゆで煮込んだと思われる、80ｇのトンカツが美味しい。関東風のそばつゆはストレートで呑むと辛いだけなのだが、こういう味付けにはよく似合う。
久しぶりに味わいながら、品川駅の変貌を考えていました。開業予定まであと６年、なんとか開業を見に来たいですね。
