Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

デジタル終活から見れば朗報

 Googleのサービスは、ある意味「ただほど高いものは無い」の実例かもしれない。YouTubeGmail、ドライブ、フォト、検索、MAP・・・そうそう最近はMeetもあるよね。ある程度まで無料だけど、こうしようと思ったらお金くださいというモデルだが、Googleがそれを事業の柱にしている訳ではないと思う。もちろんヘビーユーザーはいて、すでに15年ほど前にドライブを一杯契約して、大枚を払っていた大学教授もいた。

 

 しかし僕はと言えば、一番容量を食っているドライブでも無料範囲の70%しか使っていない。だからあまり気にしたことは無かったのだが、先週Googleから、ポリシー変更通知が来た。2年間アクセスしていないアカウントは削除しますというのがその主旨。

 

Googleが「2年間アクティブでないアカウントのデータを削除する」と発表、削除は早ければ2023年6月から - GIGAZINE

 

 一瞬「ひどいな」と思ったのだが、同社の無料サービスも長くなってきて、管理できていないFileが増えてきたのではないかと思う。サービス利用をやめたり、出来なくなったり、場合によってはユーザーがお亡くなりになっている可能性もある。それらをストレージにずっと保持するのは、ムダの象徴のようなものだ。

 

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 もう少し穿って考えると、それらのアカウントが乗っ取られてなんらかの踏み台にされ他者に被害を与える可能性もある。誰も使っていないなら、悪用に気付かないだろう。そういうリスクをなるべく摘み取ろうとうことなら、もちろん賛同できる。

 

 逆にユーザーの視点からすると、ちゃんとアカウント管理さえしているならばありがたいことである。なぜかというと「デジタル終活」が問題になっているからだ。この種のサービスの利用は、極めて私的なモノ。誰かがお亡くなりになっても遺産相続人が簡単に処理できるものではないし、気付きもしないかも。

 

 しかし死後、とんでもないところで自分が作ったデータが問題を起こすというリスクはあって、必要なものは後の誰かに遺すのだが、そうでないものは永久に消してほしいと僕などは思う。今回のGoogleの措置は「消してくれることを確約する」と言う意味で有難い決定だと思います。さて、他のサイトのサービスもこの機会に見直しておきますかね。このブログはPro契約なので、お金を払わなくなったら消してくれますよね。