Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

カール・レイモン

 俗に「名物に美味いものなし」というが、僕ら夫婦も方々遊び歩いていて地元の人が大事にしているものはそれなりに美味しいと思っている。それで買って帰ろうとするのだが、問題はどこで買うかと言う事。買おうと思っていながら遊び惚けているうちに買い忘れ、空港の売店で買うと言うのが最悪。


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 空港でなくても、お土産物を主として扱っているようなところでは割高になるから、近所のスーパマーケットが手ごろである。もし生産直売してくれるような店があるなら、多分一番いい。ところが、その法則が全く通用しないものが函館にはある。それが、カール・レイモンのハム、ソーセージやベーコン。
 
 カール・レイモンはボヘミア生まれの食肉加工職人。日本人と結婚して、1924年から函館で食肉加工の仕事をし始めた。あまりこういう加工食品に馴染みが無かった日本人にも徐々に浸透し、その本場の手仕事は評判を呼んだ。寄港したドイツ軍艦が大量購入してくれたこともあって、工場が大きくなった。第二次世界大戦後もハム、ソーセージやベーコンを作り続けた。レイモン氏引退後は、日本ハムの子会社として事業が継承され、函館名物の一角を堂々と占めている。

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 カール・レイモンの仕事ぶりを展示してあるのが、大三坂に近い「レイモン・ハウス」という歴史的建造物。三角形の合掌造りのような、あじわいのある建物である。イートインもできるし、販売も地方への発送もしてくれる。かつての定宿「ガーデンハウスCHACHA」から真っ直ぐ降りてきたところにあるので、何度か立ち寄ったことがある。
 
 今回は(どこで買っても同じ値段なので)、帰りのフライトを待つ空港の「ANAフェスタ」で買いました。自宅でゆっくり味わおうと思います。