Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

閉店2日前に・・・

 函館滞在2日目の朝、台風が変わった温帯低気圧の影響もなくなり、そらはカラリと晴れた。さあ、今日は1年ぶりのこの街を見て歩こうと思ったが、今夜のディナーだけは予約しておかないといけない。昨年も行った「洋風居酒屋・南部坂」に予約のメールを入れておいた。このお店、お酒のバリエーションが豊富なので気に入っている。

 

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 ところがしばらくして「申し訳ありません。本日臨時休業です」との返事が届いた。すると家内が、「去年南部坂に行く途中に通った、ステーキハウスがいい」と言う。調べてみると、「ステーキ&ワインの店、ひげバル」が見つかった。有名な「五島軒」の裏手にある、教会を改造した店である。

 

 よさそうなので電話を入れると、「少しお肉のメニューが限定されていまして・・・」とやや歯切れの悪い返事。それでもいいからと予約を入れて、夕方まだ明るいうちに出かけて行った。教会の外観とステンドグラス等はそのまま使っているようで、おしゃれな雰囲気。ところが入り口の張り紙を見ると「8月19日をもって閉店します」とある。今日を含めてあと3日間の営業である。なるほど、だから歯切れが悪かったわけだ。

 

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 店内の天井は高く、左側にスツールが7~8席。これが「バル」の名前の由来か?右側はいくつかのテーブル席で広いテーブルと立派な椅子。備え付けのステーキナイフは大振りで使い勝手がよさそう。ファシリティは満点なのだが、まだ客は僕たちしかいない。

 

 メニューは確かに限定されていて、フィレステーキ(150g)セットが4,500円、ハンバーグ&ザブトン(100g)セットが4,000円。ザブトンとはお尻に近い希少部位。これらを両方頼んだ。ビールと前菜のサーモンではじめ、ワインはというとなかなか立派なワインリスト。ピエモンテ州の有名なワインバローロ(8,000円)は品切れだったので、スペインのものを頼むとこれが絶品。ステーキもさすがの味で、これでどうして閉店なのか不思議である。

 

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 じょじょに客が増えてきたが、比較的若い人が多い。頼んでいるのは一番安いハンバーグセット(1,500円)、中にはビールどころかウーロン茶を頼んでいる人もいる。そこそこ客は入っているのだが、これでは単価は高くなりようがない。美味しく食べ終わったのだが、フロア係のお姉さんが不慣れだったことを除けば満点のお店なのに・・・と残念に思った。どこかでもう一度チャレンジしてほしいお店でした。一度だけだったけれど、来ることができて良かったです。