先月末の「朝まで生TV!」、いつものように「COVID-19」対応が中心だったが、少し気になることがあった。大体出演者の役割は決まっていて、
・与党議員 現政権の対応、今後の見通し
・野党議員 現政権への批判、まれに提言
・医療関係者 医療現場の現状や課題、あるべき政策
・経済学者 経済再生への道、政策批判・容認・提言
で、一般に与党・野党は激突するし、医療関係者と経済学者は(議員ほどではないが)対立しやすい。いつも上記の定番出演者のほかにNPOなどの現場を見ている人が参加していて、これらの人たちが何を言うかを僕は気を付けている。今回は「反貧困活動」の女性。なぜか最初から暗い雰囲気で、上記の人たちが威勢いい分だけより大人しく見える。議論が雇用の確保や失業対策に話になって、その表情の理由が分かった。
・与党議員 雇用調整助成金などでなんとか雇用を維持
・野党議員 それでは足りない、消費税ゼロや直接給付をもう一度
・医療関係者 Go Toなどはまだ早い。感染拡大の兆候あれば即「自粛」
・経済学者 (直接的ではないが)指定感染症を外して普通の経済活動に
のような意見が飛び交う中、「貧困家庭などの現場はギリギリです。明日が見えなくて困っている」と悲痛な声をこの女性が挙げたのだ。言いたかったのは、「理念的な話よりも、足元何とかしてください」ということだったろう。
例えば日本の失業率は3%未満と、先進国の中ではかなり低い。与党議員はこれを成果というが、人員整理ができず企業そのものが危機的状況にあるのかもしれない。現実に、持ちこたえられずに年末には大量倒産・大量失業が出るぞと警告する記事もある。
生活保護の現場も申請が急増して窓口がパンク状態だとの記事もあった。それよりも身近な手口の犯罪報道が多いのが、困窮した人が水面下で増えていることを示している。ズブの素人がカネに困ると、行きつけのお店(特にコンビニ等)に押し入ることが多い。3~4万円しか手に入らないが、それが必要なのだ。
https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2020/09/29/140000
先日「AI時代にはBIが必要?」との記事を書きましたが、AI以前にBI含む社会保障改革を実行する必要が出てきたようです。ここで取り上げた竹中プラン、「竹中嫌い」なメディアも真剣に考えてくださいよ。