Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

リゾート21

 伊豆の魅力の一つは海である。伊豆半島には2本のローカル鉄道があり、ひとつは三島から修善寺までの「伊豆箱根鉄道駿豆線」で、こちらは伊豆半島の中央を走る。もうひとつの伊豆急行線は、伊東でJR伊東線に接続し、ずっと伊豆半島東海岸を走って南端の下田まで行く。

 
 この路線の眺めは見事で、いろいろな角度から伊豆大島を見ることができるのもうれしい。このルート、最近以前紹介した豪華列車「伊豆クレイル」が走り始め、人気がこれまで以上に高まりつつある。「ななつ星」や「四季島」など、とても僕らには手の出ない高価なチケットの必要なものに比べれば、ずっとリーズナブルな値段で乗れる豪華列車だが、小田原駅には専用の待合室まで用意され、食事も手の込んだものである。
 
 
しかし、「伊豆クレイル」以前にも、伊豆急行線には面白い列車が走っていた。それがこの「リゾート21」。先日紹介した「スーパービュー踊り子」「サフィール踊り子」と違って、全くの普通列車。追加料金不要で、普通の乗車券だけで下田まで行くことができる。その特徴は「海」を見るための座席。

    f:id:nicky-akira:20190418213236p:plain

 
 先頭車両と最終車両は、大きく開いた窓でビューを確保している。さらに面白いのは、その間の車両の海側座席が「海」に正対するように配置されていること。下田までのおおよそ2時間、刻々と変わる海の風景を見ながら過ごせるのだ。
 
 今伊豆急行はこの手の車両(正式には伊豆急2100系という)を2編成運用していて、ひとつは黒塗りの「黒船電車」、もうひとつが赤塗りの「キンメ電車」である。いずれもミニ博物館というべきものが車内にあって、黒船とキンメに関する展示がある。
 
 25年ほど前に最初に乗って、結構感動した。天候にも恵まれて、特に帰路午後の日差しに映える大島が美しかったのを覚えている。なるべく近いうちに、もう一度行ってもいいですね。