「緊急事態宣言」も出てしまって、オフィス（丸の内・青山）のある東京都に行く機会はまた減った。１カ月くらいだと言うので仕方ないのだが、今でしかできないことをやってみようといろいろ試している。そのひとつが、20年住んでいても十分楽しめていない熱海という街を見つめなおすこと。
平日の昼間に街を歩く機会はほとんどなかったから、新しい発見もある。いままで入ったことの無いお店でも、ランチを食べようと近所を廻っている。先日「濱よし」をご紹介したが、今回は初めてのお店。実は毎日通勤で店の前を通るのだが、僕が帰宅する頃には店を閉めてしまっていて、経験できていない。
４～５年前にこの商店街の一角にできた店で、中国四川料理の店との看板がかかっている。お店の名前は「天煌飯店」。一皿1,500円くらいの料理がメニューに並んでいるのだが、ランチだとお得なはずだとやってきた。
どういうわけか入り口のところがとても広くとってあり、左側が調理場右側がテーブル席。調理場は全く見ることができず、テーブル席は狭く感じる。４人掛けテーブル３つ、２人掛けテーブル２つだけだ。
若い男の団体客が３つのテーブルを占領してランチを食べている。「緊急事態」の東京・神奈川からきているのかなとちょっと疑ってしまう。あいている２人掛けテーブルにつくと、ちょっと日本語の怪しげな初老の女性がメニューを持ってきてくれた。ランチは全部850円（税込み）なり。選んだのは、四川ではないが「回鍋肉定食」。
一番奥にキャッシャーとトイレがある。店員さんはキャッシャーからやってきて注文をとり、テーブル席の間を通って調理場に注文を伝えに行く。ひどい動線設計だ。表のデッドスペースも使って、もっと使いやすく広くできるはずなのに･･･。
５～６分で運ばれてきたのがこれ。ご飯にスープ、回鍋肉に搾菜、杏仁豆腐まである。このスープが本格的な中華出汁で、美味しかった。回鍋肉の味噌は僕の好みからするとちょっと甘め。しかし豚肉はふっくらしていて、キャベツやニンジン、ピーマンは歯ごたえがよく、きくらげもたっぷり。
食器もきれいだし食事の方はかなりの高得点、近所の「謎の台湾料理店」よりは２レベルくらい美味しさが上回っている。お値段もほぼ同じくらいだし･･･。これはいい店を見つけました。もっと夜遅くまで開けていてくれたら「禁酒日のディナー」で来るのにと思いました。
