Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

懐かしい店(中田商店)

 この日は、御徒町にあるあるベンチャー企業を訪問した。親子2代でデジタル関連の人材育成などに取り組んでおられる会社。創業社長は大手メインフレーマを振り出しに、いくつかの外資系企業の日本代表もされたとのこと。話しているうちに、同い年だったことがわかった。初対面なのだが、同時期に同じようなことをしていれば共通の知り合いは多い。半分昔話のような打ち合わせになってしまった。

 
 さてその会社を出て御徒町駅に戻ってきたが、少し時間がある。久しぶりにアメ横でも見てみるかと思い立った。いわゆるアメ横のメインストリートは、JR山手線の上野・御徒町間に沿っている。むしろ御徒町駅からの方が近いと思う。
 
 上野方面に少し行くと左手に「徳大寺」というお寺がある。「摩利支天」というカゲロウを神格化した仏神を祀っている。「摩利支天」はカゲロウゆえ傷つかないとされ、楠木正成など何人もの武将が守り神にしていたらしい。それにしても、お菓子屋さんの2階にあるお寺というのも珍しい。
 
 そこからもう1ブロック行くと・・・ありました懐かしい店「中田商店」。アメ横そのものが戦後の闇市(失礼)みたいなものだが、米軍払下げ品で名をはせたお店である。軍用のジャケットやブーツ、リュックなどが、店頭にならんでいる。
 
 まだ30歳代だったころ、この店の支店が名古屋大須商店街にあり、休日に何度か訪れたことがある。コンパスや懐中電灯、バンダナ、キャップのような小物から、リュックにブーツまで買った。もちろん(おとなしめの)迷彩服も。このブーツが優れもので、下面に金属のインソールが入っていて釘の踏み抜きなどから足を守ってくれる。もちろん重いので、そのうちに履かなくなってしまったが。

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 当時はベルリンの壁が崩れたせいで、大量に東ドイツ軍のものが安く売られていた。用済みとはいえ実際に軍隊で使っていたものだから、物資の少ない東側とはいえそこそこの品質だと思った。買わなかったけれど、そのレインフォールという独特なカムフラージュ模様を覚えている。
 
 もうさすがにその手のものを買うことはありません。それでも久しぶりにそういう空気を味わえてよかったです。ちょっとだけ若返った気分で。