消費税が10％に上がって、困ったことがひとつある。財布の中の１円、５円の始末だ。端数の出る決済では大体電子マネーを使うからいいのだが、例外がある。例えば海外出張前の外貨両替では、端数が出てくる。あと公共料金を郵便局で払うと、これもお釣りは現金。
増税前だったら、Book-offで100円（＋税金８円）の本を何冊買うかで調整していた。財布に４円あれば、３冊買って現金払いすればいい。ところが増税後、この手が使えない。この日も財布に１円玉５個を入れたまま、虎ノ門での会議を終わって新橋方面に歩いていた。
ちょうど12時を回ったところ、街には「昼食難民」が溢れている。このあたり食事処は一杯あるのだが、それを上回る昼食需要があってどの店にも列ができている。普通の時ならこれらを片目で見てオフィスに戻り、少し空いたころランチに出るのだが今日は次の予定が詰まっている。それに朝が早かったので、おなかも空いている。
悩みながら新橋駅前まで来て、「かつや」の看板が目に入った。そういえば月末までの100円引き券があったなと思い、入ることにした。ここにも当然待ち行列ができているのだが、席数が多く回転も速いので待ち時間そのものは長くない。
３分も待たないでカウンター席に案内された。メニューを見るといつものワンコインもの（例：かつ丼・梅）のワンランク上のものとして、特かつ丼・ねぎ玉かつ丼・メンチカツ定食などが並んでいる。650円＋税で715円なり。
財布の中を確認すると、635円あった。ちょうど端数を使い切れるメニューである。その値段のメニューの中から選んだのは、「トン汁定食」。具沢山のトン汁に、ヒレカツが２枚。今日のお腹の空き具合からしても、十分な量である。
このチェーンで気に入っているのは、実はキャベツ。鮮度がいいのか、細切りにしてあっても食感がいい。こってりとしたトン汁をすすりながら、ご飯をゆっくり食べた。ヒレカツはちょっと薄めだが、良い味わい。キャベツも合わせて美味しくいただいた。このチェーンの会計は、現金の場合は自動機に客自らがコインを入れる方式。１円玉を全部いれてしまい、おなかは一杯、財布はすっきり。いいランチでした。
