Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

学士会館での「お礼の会」

 竹橋駅神保町駅の間に、「学士会館」という古めかしい建物がある。今年6月にはこの近くの「如水会館」というところで会食を経験したのだが、それよりももっと古めかしい。調べてみると、「東京大学発祥の地」とのこと。建物自身は1928年に完成しているというから、僕の父親(1927年生まれ)より1歳若い。きょうはここで何があるかと言うと、9年間僕のいるオフィスで渉外・政策活動をしていた人が退職するにあたっての「お礼の会」である。

 

 この方は某省出身で、偶然だが僕の大学時代の同級生と同期入省である。それだけだはなく、東日本大震災後のイベントを仙台でやった時に、僕がデジタル系のセッションをこの人がエネルギー系のセッションを企画したという縁もある。その後、5年前に僕がこのオフィスに引っ越してきたものだから、本格的なお付き合いが始まっている。

 

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 改めて経歴が紹介されたが、東大法学部卒、霞ヶ関ではエネルギー政策などを担当、外務省への出向もあって主に外交畑だったらしい。学生時代の同級生には有名な現職大臣もいて、普通の企業人を越えた人脈をお持ちである。

 

 僕も長く霞ヶ関との付き合いはあるのだが、デジタル政策で軸足は国内。だから10年前まで、接点は無かった。しかしオフィスが一緒になっただけでなく、デジタル政策が国際的になり、サイバー攻撃への対処など安全保障やエネルギー政策にまで絡んでくると、急にご一緒することが増えてきた。

 

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 俗に「天下り」というが、霞ヶ関出身の人が民間企業で活躍できるかどうかは、その人の性格によるところが大きい。これは大会社から中堅・中小に移る人にも言えることだが、新しい職場で自分に何ができるか、何が求められているかを考える人なら十分活躍の可能性はある。そういう意味では、この人のものごとにこだわらない性格は職場に受け入れられたし、このような会に多くの人が集まったゆえんだろう。

 

 数えてみるとちょうど65歳という区切り、定年ということなのかどうかはわからないのだが、某所でコンサルティングのオフィスを開くとのこと。僕も2年後だよね、と思いながらワインを味わっていました。