この街も、いわゆるドーナツ化現象が起きている。鉄道駅前の目抜き通りだったところは寂れていて、大型店舗は郊外にあるのだろう。この街は、名神高速道路はじめ多くの主要道路が郊外を走り抜けている。1時間あたり6本ほどの列車が走るJR東海道線と、当地の私鉄である名古屋鉄道の列車も8本/時通っている。さらに私鉄の支線も2本出ているターミナル駅なのに、その駅ビルだけは立派になっても周辺が寂れるようではうまくない。
もともとは尾張一の神社である「真清田神社」の門前町だったところで、その参道沿いに立派なアーケード街(本町通り商店街)があった。往時は地方から出稼ぎに来ている「女工さん」たちが、休日にこのアーケード街で休息をし買い物をしたのだろう。
帰省前となれば、抱えきれないほどのものを買い込んで、親元に帰る準備をしたはずである。しかし今では通行人も疎らで、何軒かおきには駐車場と化している「歯抜け通り」になっていた。時代遅れと言っては失礼だが、目抜き通りに昔ながらの古書店が残っていたのにはびっくりした。神田の古本屋街と違い何か特徴があるようにも見えないから、Book-offなどに対抗できるのだろうか?