Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

サクララウウンジ+ANAラウンジ

 2月はちょっと出かけますので、しばらく過去の記事を再掲します。しばしのお休みをいただきます。  新城彰

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 イタリア・ピエモンテ州の地方都市トリノでの国際会議に出ることになって、さてどうやって行くのが便利か考えた。青い日系航空会社を常用している僕は、いつものようにフランクフルトをハブ空港として使いトリノへの往復はルフトハンザ系のどこかを使うのが普通。

 
 しかし今回の旅費はイタリアの業界団体持ちなので、先方はアリタリアを使えと言う。提案されたのはローマをハブにしたプラン。えー、倒産中の会社じゃないか、いつ運航停止になるかわからないから嫌だと拒否すると、同じアライアンス(スカイチーム)のエール・フランスを再提案してきた。10年前にパリ旅行で一度乗っただけだったが、これならOKとした。
 
 出発は23時ころ、羽田発というのはありがたい。チェックインの時案内されたのが「サクラ・ラウンジ」、赤い日系航空会社のラウンジだった。なるほど、エール・フランスも羽田便開設はしたものの、ラウンジまでは出来ていないのだなと考え、久し振りに「サクラ・ラウンジ」のお世話になることにした。
 
 深夜便はラウンジで軽く食べておき、フライトの最初で軽くつまんでお酒を飲み、寝てしまうのが通例である。今回もそのようにして搭乗を待った。ところが機体整備で1時間遅れますとのアナウンス、手持ち無沙汰で待っていると、また1時間遅れ、とうとう午前2時ごろ「欠航が決まりました」という。深夜の羽田空港、行き場を失った人が数百人いる。パスポートに「出国中止」のハンコをもらい、代替えフライトを要求して到着ロビーに出たのが午前3時ころ。

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 朝の5時半ころまで京浜急行はないが、それを待つしかないと考えて何か食べることにした。エール・フランスにもらった食事券で、24時間営業の居酒屋に入り、かきあげうどんを食べた。申し訳ないけれど、気分も沈んでいておいしくない。
 
 翌日(もう今日だが)の同じ便では、会議に間に合わない。せめて日本を午前中の便で発たないととは思うのだが、エール・フランスの便などさっぱりわからない。これから成田へ行け、などといわれると面倒だなと考えながら、うどんをすすっていた。
 
 午前5時前、始発の京急はもうすぐだと思っていたらエール・フランスからメールが入った。午前11時のANA便がとれたという。フランクフルトへの、乗りなれた便である。しかし、一旦自宅に帰る時間はない。ほっとはしたものの、疲れた状態でANAのカウンターが空くのを待っていた。

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 午前7時、ANAにチェックイン。ずいぶん時間はあったが、出発まで慣れたANAラウンジで過ごすことができた。やってきたのは、スター・ウォーズのBB-8を模した787型機。羽田空港にあしかけ14時間の滞在になった。
 
 サクラ・ラウンジとANAラウンジ、2つを「ハシゴ」したわけですが、違いはよくわかりませんでした。サクラ・ラウンジの方が少し明るい内装だったかなという程度です。ANAラウンジの方が少し広かったかも。まあ、あまり何度も体験できることでもしたいことでもないですが、記憶には残りますね。
 
<初出:2017.10>