Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

カンタベリーのケント大学

 日本大使公邸でたっぷり日本食を食べさせてもらった翌朝、朝食バイキングはなるべく控えめにした。僕は朝食付きのホテルは好きではないので、コンビニかスーパーで買ってきたサンドイッチなどで済ますことが基本。それなのに今回は、朝から晩まで全部セットされたツアーのようなものだから規則正しいことは確かだ。その問題は、欧米人流の3食を食べていると間違いなく体重増に見舞われること。だから、朝食付きでもたべすぎは厳禁なのだ。

 

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 一流ホテルであるインターコンチをチェックアウト。バスに乗ってカンタベリーへ向かう。ロンドンから東へ130km(現地では80マイル)くらいだろうか。市街地を出るまでに1時間かかり、その後高速道路に乗って1時間半くらいで着いた。天候は快晴、気温は20度に届かないほどだ。高速道路沿いは広大な草原や低い山並みである。馬が放牧されていたり、ヒツジが草を食んだりしている。

 丸2日間の会議の場所は、ケント大学。地図で見ると、カンタベリーの街の北にかなり広い敷地を持っている。この街には他にも大学が2〜3あるのだが、それらをあわせたよりも広いキャンパスだ。カンタベリーの街を抜けて、バスは北の高台を登っていく。キャンパスの中央付近、新しい建物に着いた。この大学は棟に有名な学者の名前をつけていて、僕らの会議場はケインズ教授の名を冠していた。隣の棟にはチューリング博士の名前、以前紹介したこともある「仮想機械としてのコンピュータ」を提唱した人だ。

 

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 ここには簡素な宿泊施設があり、参加者各人は各々指定された部屋で荷物をほどいた。国会議員でも有識者でも(僕でも)みんな同じ待遇というのは、ある意味すごい。早々に着替えて昼食会場にいった。これも会議室の隣の建物でレストランで、バイキング方式。朝食同様取り過ぎないように気をつける。それから会議室の下見。30人くらいが楕円形のテーブルに付いてフラットな議論ができる雰囲気だ。部屋の脇にはガラスで囲われたブースがある。あ、同時通訳だ。見慣れない日本人女性3人がロンドンからバスに同乗してきたのだが、彼女たちが同時通訳をしてくれるのだと気づいた。

 参加者のうちで一番英語が下手なのが僕だろうと思う。それは2日弱レセプションなどで一緒になっていたのでわかる。皆さん流暢に英国人と話しておられた。通訳の皆さん、よろしくお願いしますね。人助けと思って・・・。