大学の同級生との集まりは結構頻繁に行われている。たった44名という小規模な所帯だがICT系の学科だったこともあり、比較的早いうちに２／３くらいのメンバーのemailアドレスが分かっていたのが集まりの助けになっている。不精な僕はともかく何人か企画をしてくれる人たちが居て、僕も都合がつく時は参加している。
メンバーの一人が、知多半島の新舞子というところにリゾートマンションを持っていて、ここで同窓会をしようと企画してくれるようになって今年で４回目。僕自身は２度目の参加になる。昼の12時めどの集合と言うことで、手土産をもって12時ちょっと前に現地入りした。名古屋時間というかどうかは知らないが、僕が一番乗り、宿の主人と２人で最初の乾杯はキリンのご当地ビール。
新舞子というところは伊勢湾の東側に位置していて、古くから海水浴や潮干狩りの名所だった。実はこのマンションのオーナーは関西圏出身なので、そんなことは知らずにここにリゾートを買ったと言うから驚きである。
昔から名古屋鉄道の支線は開通していたのだが、近年セントレア（中部国際空港）が開業しそこまで延伸したことから、特急列車が運行を始め本数も増えて便利になった。新舞子の駅はシンプルなもので、「浜開き」ののぼりが何本も立っているいるほかは派手な宣伝はない。手羽先で有名な風来坊も付近にあるというが、飲食店も見当たらない。
彼のマンションからは、霞がかっているがセントレアも望める。海は綺麗で空気もそれなりなのだが、知多半島は中部電力の火力発電所も多くその他重工業の拠点もあるし、風上に当る対岸は四日市などの工業地帯だ。見晴らしはそれほどクリアではない。二人でベランダに出てビールを呑んでいるうちに、三々五々メンバーが集まり始めた。
＜続く＞
