Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

カタール航空のビジネスクラス(前編)

  梅雨時の夏至に近い頃、僕ら夫婦は1週間単位の海外旅行に出かけることがある。いや、なるべく出かけようとする。今年の行き先に選んだのは、「永遠の都」ローマ。僕自身にとっては、全く初めての街だ。ローマへの日本からの直行便は、アリタリア航空が1便あるだけ。それも、現地着1900と遅い。いくら日の長い夏至のころとはいえ、知らない街には明るいうちに着きたい。そこで経由便を探していて、カタール航空と言うものを教えてもらった。

 

 ほぼ個室になる造りで、2人部屋にも4人部屋にもなるレイアウト。4人で談笑する広告写真は、まるで「麻雀」をしているようにも見える。かなり評判のいい航空会社であり、のちに知ったことだが2019年の「World Best Airline」賞を受賞(5度目)している。こういうのも一度は体験しないと、と早速注文した。ローマ滞在丸6日という日程である。難を言えばカタール航空のフライトが成田発で、ドーハでの乗り継ぎ待ち時間が長いこと。出発の夜、20時過ぎに成田空港でチェックイン。JALのさくらラウンジで搭乗時間を待った。

 

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 機種はB-777なのだが、トイレまでピカピカの「王室御用達」仕様。2人用個室に収まってみると、モニター画面も大きく方々に収納がありちょっとした(2人用)カプセルホテルのような感じ。手元で「Do Not Distarb」ボタンを押すと、席No.が赤く点灯する仕掛けもある。もちろんドアも閉まるので、赤ランプを付けてドアをロックすれば、上部は空いているものの本当に個室である。

 

 深夜便のせいか、ディナーメニューはアラカルト中心で軽め。ただワインリストは名だたるワインが並んでいる。当然禁酒が原則のこの国、だれがワインを選択しているのだろうか・・・などと余計なことを考えながら料理をいただき、カプセルの中で眠った。

 

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 飛行ルートはヒマラヤの南、インド上空を抜けてペルシア湾を目指している。目覚めてしばらくすると、イラク上空に来た。ホルムズ海峡は目と鼻の先である。米国・イランの緊張が高まる中、ちらりと不安はよぎったものの僕に何かができるわけではない。あきらめてモニターを見ているうちに、ドーハのハマド国際空港に着いた。現地時間で真夜中に近い。ここでは4時間以上の待ち合わせ時間がある。疲れてはいるが、ラウンジでローマのフィウミチーノ空港行きを待つ。

 

<続く>