Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

溜池山王、ル・フィザリス(前編)

 古い友人と新しい仕事仲間の3人で食事をしようということになり、どこにしようかと考えた。古い友人の方は、その日の最後の会合は溜池山王で終わるという。僕と仕事仲間は大手町で仕事を終えるので、それではと溜池山王の駅周辺で探すことにした。

 

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 ただ溜池山王といっても広い。地下鉄が4本乗り入れていて、出口も15くらいはある。千代田線、南北線、銀座線に囲まれる位置に首相官邸があり、政府関係機関も多い。10年以上前内閣官房IT担当室がここの古いビルにいたことがあり、何度か通ったことがある。今も内閣府関係機関が入居しているらしい。
 
 その南、外堀通り沿いに「志那麺はしご」と「CoCo壱番屋」がある。東日本大震災の直後、官邸に詰めていた人たちは毎日のようにこの2軒に通ったという。他に開いている店が無かったからで、「カレーは一生分食べました」という人もいたようだ。
 
 今宵のディナーはラーメンやカレーというわけにはいかない。もちろんこの周辺には一杯お店があって、海鮮居酒屋、トンカツ屋が多いという。それでも今回選んだのは、リーズナブルなフレンチ「ル・フィザリス」。10番出口を出て、徒歩1分。静信ビルの2階にある20席あまりのこじんまりした店だ。
 
 古い友人と新しい仕事仲間は年代も違うし面識はない。しかし二人とも霞ヶ関で仕事をしたことがあり、知り合いも多いので直に打ち解けた雰囲気になった。今夜は大酒を飲む気分ではないので、最初から軽めの赤ワインを1本頼んで、3人でチビチビ飲むことにした。このお店、米国大使館の人が好むということだったが、ボリュームの割にリーズナブルとのこと。ワインも決して高くない。選んだのは、ブルゴーニュの赤。さっぱりとした味わいである。

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 アミューズの後、5種類の前菜と5種類のメイン、4種類のデザートから1品ずつ選べる。僕はアボカドとエビの前菜を頼んだ。あぶったチコリの葉が中央に立っていて、エビとタマネギの和え物を中心に周りをアボカドが囲んでいる。2種類のソースが同心円に添えられていて、少しずつソースをからめて食べた。とびきり美味くはないが、しっかりした味で量は日本人には十分だという前評判は正確だと思った。
 
<続く>