Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

「にっぽん丸」がやってきた

 熱海名物の花火だが、12月にも2度打ち上げられる。いずれも日曜日で、今日が今年最後の花火ということになる。花火を当て込んで、時々やってくるのがクルーズ船。いつもは人気のない大桟橋に、大きな船が入港してくる。

 

 熱海港は、大島行きの水中翼船や初島行き定期船や錦ヶ浦周辺の遊覧船が発着するほかは、プライベートなヨットが少し係留されているだけ。大桟橋は特に設備らしいものはなく、多用途に使われている。浚渫船が泊まっていることも自衛隊の船が出入りすることもある。そのものずばり「はつしま」という掃海艇はよく見かける。

 

 一番の大型船は「にっぽん丸」、この日ばかりは桟橋から大勢の乗船客が下りてくる。資料によると今日横浜港を出発、熱海に昼間停泊して夕刻出港。豪華なディナーを食べながら洋上から花火見物をするというものだ。「熱海花火と冬の味覚X'masクルーズ」というのが企画の名前。

 

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 夜のうちに松坂に移動、そこでも下船観光をして翌日横浜港に戻る、3泊4日のクルーズである。アトラクションとしては、歌手の辛島美登里のステージが用意されているらしい。冬の味覚は、金沢の香箱ガニ、七尾の寒ブリ、松坂牛などがメニューに上っている。お値段の方は、一番安い部屋で¥135,000/人と少々お高い。

 

 ・就航:1990年9月/改修:2010年3月

 ・総トン数:22,472t/全長:166.65m/最大幅:24.0m

 ・乗客定員:398名/乗組員数:230名

 ・巡航速度:18.0ノット

 

 最近の大型クルーズ船、例えばダイヤモンド・プリンセスなどは11.5万トンで乗客2,700名を運ぶ。それらに比べればコンパクトなのだが、熱海の小さな港では周りを圧する大きさだ。

 

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 国内クルーズを経験した知り合いによると、「動く豪華ホテルといううたい文句だったが、雰囲気は動く養老院だ」とのこと。確かに僕らもそのお値段なら、台湾など近隣国のコンドミニアムに1週間泊まって現地のものを食べていた方がいい。

 

 それでも足腰が弱ってまだ旅に行きたいと思うなら、そんな気力があるならありがたいツアーだとは思います。でもその前に、僕らはもう少し世界を見て歩きたいですよ。