今年の「Golden Week」は、天皇退位・新天皇即位とこれにともなう元号が「令和」になり多くの職場が10連休になる、異例の休日になった。早くから海外旅行の売れ行きが好調で、旅行社はホクホクだろうが航空会社などはいつものＧＷの何倍もの緊張を強いられている。
僕の仕事もこの10日間はないのだが、どこかに行くと言っても簡単にフライト・ホテルが取れるように思えない。もちろん、割高だろうし･･･。そこで思いついたのが、この時期空いている可能性の高い都心への旅。東京暮らしの長かった家内にも、東京で行きたいところはあるはずだ。
そこで出来上がったプランが、新宿御苑のそばのキッチン付きのアパルトマンを３泊予約するというもの。最近日本でもミニキッチン付きのコンドミニアムが増えていて、その中でも老舗の部類に入る「シタディーン・新宿東京」を選んだ。このホテルチェーンはパリで何度も滞在していて、部屋は20～30㎡とコンパクトだが使い勝手のいい間取りが特徴的だと思っている。
連休でごった返す東京駅のコンコースを抜け、メトロ丸の内線で新宿御苑前まで行く。最寄りの駅は新宿三丁目と曙橋もあるのだが、一番近いのは新宿御苑前だった。下車して５分弱歩くと靖国通り、コンビニの角を右に曲がると、シタディーンの紫の看板が出ていた。
12階建ての、この辺りでは決して大きくないホテルで、１階のロビーも広くない。ロビーの奥は朝食などの食堂、反対側はフィットネスだ。ロビーにいる客は、全員が外国人。ほとんどが白人で、大きな荷物を脇に置いて、これから出発するのか到着したばかりなのかはわからない。
そういえばホテル前の都バスの停留所でバスを待っているのも全部外国人だった。新宿界隈は外国人の多いところだが、新宿駅から適当に離れたこのエリアでも特異点のようなホテルなのかもしれない。
部屋は25㎡くらい。入って左側がミニキッチン、右側がバスルーム。その先にダイニングがあって、窓際にダブルベッドがある。「暮らす新宿」のための必要最小限の設備を詰め込んだ印象だ。狭いながらもクローゼットや物入が何か所かあり、荷物をほどいて衣服や小物を収めた。続いてタブレットをWiFiにつないで、音楽をかけた。さあ、３泊楽しみますよ。
