Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

国際人流が少しずつ再開

 日本でも第二波のピークは越えたようだとの観測が流れているが、「COVID-19」の世界的な蔓延は少しだが収束方向に向かう気配がある。そのせいもあろうが、国際的な人流が少しずつ再開し始めた。先月茂木外相は英国を訪問、日英FTAの締結に道筋をつけて帰国した。突然の辞任で立ち消えになったが、安倍首相のG7(今年は米国がホスト)参加も取りざたされていた。

 

 閣僚級だけではなく、企業の海外部門長など渡航したい人はたくさんいる。ある大手企業は、PCR検査の費用を出張費で精算できるようにしたらしい。この数ヵ月、海外とのやり取りは全部オンライン会議、多少の不便(朝早かったり夜遅かったり、使い勝手がいまいちだったり)はあるものの、移動時間がないのが嬉しい。会議の頻度も上げることができた。例えばここ数年ワシントンDCには年間4回通っていたが、今は月次でDCオフィスと会合ができる。

 

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 海外へは出張するだけの僕と違い、現地駐在の人は大変だ。僕の知り合いも、DC、ニューヨーク、ブリュッセルシンガポールに赴任している。先月の東海岸と結んだ会合では、DCにいるはずの人が「今、世田谷にいます」と言った。ビザが切れて更新するために、在日米国大使館に行く必要があり帰国したが、14日間の経過観察中とのこと。何ヵ月かぶりに飛んだDC-東京直行便の初発で帰国したが、フライトはガラガラだったらしい。

 

 僕の身の回りでも、このように「国境を越える人流」が始まっている。もっとオフィシャルな形で「国to国」の人流も始まるという記事があった。

 

http://www.newsclip.be/article/2020/09/01/43196.html

 

 「レジデンストラック」というのだそうだが、日本とマレーシア・台湾ら5ヵ国の間で長期滞在者などの渡航を明日から認めることになる。これでビジネスマン以外にも留学生や技能実習生なども往来できるようになる。ただ一方で、マレーシアではインド・インドネシア・フィリピンとの渡航は禁じる措置も同時に取るとの報道もある。蔓延が拡大している国はダメよというわけで、日本はやはり「COVID-19を抑え込めている国」なのだろう。

 

 オンライン会議に慣れてしまったのでもう海外出張は必要ないかなと感じていますが、旅行の虫はちょっと動き始めています。最初の目的地はやっぱり台湾ですか、習大人、いいですよね。