Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

京都で花見(計画~京都御苑)

 BS放送で京都からみの番組をいくつか予約しておき、夫婦で一緒に見た。正直玉石混交で、タレントが観光地の宣伝をしているだけのもの、美しい風景は流れるが場所を含めて案内がないものもあった。しかしNHKBSの「いけず京都旅」(*1)はじめ、役立つ情報番組も少なくない。中でも、春の案内はサクラの名所が多かった。ちょうどその時期に、定宿<MIMARU>に4泊予約ができたので、

 

・桜の名所をいくつか巡る(仁和寺・嵐山・醍醐寺・東寺等)

・最近増えたという手作りのパン屋さんのパンでランチ

・2泊は外食し、ロピアや八百一の食材で2泊はウチ呑み

 

 としよう。いつものように熱海駅1040発のひかり号で京都へ、2時間の乗り換えなし行程は便利だ。13時には荷物を預けて身軽になり、まずは京都御所に向かって歩く。地下鉄丸太町駅の上にある交番が立派で、騎馬警官のパネルがこの街の警察のシンボル。

 

    

 

 前日までの寒さはなく、昼下がりの御苑庭園では花見ランチの後片づけが始まっていた。ソメイヨシノは散り始めているが、遅咲きの桜たちは今が見ごろ。広大な庭園には、桜よりも立派な松の樹が目立つ。

 

    

 

 歴史的遺構もある。例えばこれは蛤御門、御苑9つの門の一つで西中央で烏丸通に面している。正式名称は新材家御門。幕末、長州軍がクーデターを起こしてこの門の周辺で、会津・薩摩軍らと戦闘になった。いわゆる「蛤御門の変」である。門には当時の鉄砲の弾痕も残っている。

 

        

 

 烏丸通の向こう側には、イノシシが和気清麻呂を護った伝説の「護王神社」がある。ここのソメイヨシノが見事だった。その後、丸太町駅から京都駅前の「ロピア」に行って、300gほどの和牛ザブトンを買いました。さて、今回も歩いて、食べて、楽しみますよ。

 

<続く>

 

*1:「いけず先生」による京女の歴史 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

スイッチバック新幹線、成るか?

 県内外から相当の非難を浴びても「どこふく風」の静岡県川勝知事だったが、ついに辞職の意向を示した(*1)。先日JR東海が中央リニアの開業は2027年には無理と発表していて、遅きに失した辞職と思う。川勝知事の通せんぼだけが原因ではないのだが、鉄道ファンとしては残念な話である。

 

 能登半島地震の洗礼を浴びながらも、北陸新幹線敦賀まで延伸した。ここ熱海からは、東京経由で金沢に行くのと、米原敦賀ルート(*2)の所要時間に大差ないことも分かった。敦賀から新大阪までにルートは未だ定まっていないが、僕ならあっさり敦賀米原の最短ルートで接続するだろう。

 

    

 

 もうひとつ、新幹線からみの話題がある。それが函館乗り入れについてのこと。新市長が公約に掲げていたもので、整備費用が160億円余りとの試算が出た。

 

北海道新幹線 函館駅乗り入れ 大泉市長“市民と地域の悲願”|NHK 北海道のニュース

 

 地図を見ると、現行の函館北斗駅から、スイッチバックして函館駅に乗り入れるものだ。在来線のレールを1本増やすことで新幹線車両を運行できるし、函館駅は貨物線がいっぱい残っているからスペースは十分だ。

 

 札幌延伸に合わせて実現すれば、北海道内の<札幌⇔函館>のローカル新幹線も運営できるだろう。他の新幹線から切り離されてしまっている西日本新幹線(*3)より、ずっとマシである。

 

 路面電車の空港乗り入れなど、鉄道からみの話題も多い函館は、僕ら夫婦の大好きな街です。うーん、僕らがまだ旅行できる体力があるうちに、実現してくれますかねスイッチバック新幹線!

 

*1:川勝平太・静岡県知事が「6月議会をもって辞職」…特定の職業比較発言を踏まえ : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

*2:米原で新幹線から在来線特急へ、敦賀で再び新幹線に乗り換えることになる

*3:ネットワークに接続しない新幹線 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

変わり焼きそば2題

 横浜馬車道周富徳氏由来の上海焼きそばを食べて(*1)、もともと好きだった焼きそば熱が再来してきた。ただ、普通の焼きそばでは面白くない。何か変わり焼きそばはないかと探してみた。

 

 まず最初は、先月旅行で行った沖縄の那覇市コンドミニアム近く、沖縄そばの店「やまや」さん。

 

    

 

 沖縄でそばと言えば、蕎麦粉で作った麺ではない。固めで縮れた小麦粉麺である。三枚肉とかまぼこがのっているのが普通。このお店では、沖縄そばに自家製キムチを付けた定食(760円)が一番人気という。

 

        

 

 注文したのはキムチ焼きそば(780円)、ゆし豆腐がたっぷり入った味噌汁が付いてきた。焦げ目はないが、そばの食感はやはり固め。キムチとウスターソースの混じった味わいが、ちょっと濃い。そこそこのボリュームもあって、満足した。

 

 2つ目は、八重洲地下街。何度も前を通りながら、一度も入ったこともないお店「上海料理:梅蘭」。焼きそばが売り物で、それを中心にした定食メニューが豊富だ。特徴ある焼きそばで、普通そばの上に具材をのせるのだが、それが逆になっている。なにも具材のない、焼目を強く付けたそばのザブトン様のものしか見えない。

 

    

 

 初めての店では基本メニューということで、セットではない梅蘭焼きそば(970円)を注文。このお店はななんと、QRコードスマホで読み込んで注文する形式だった。他のテーブルでは「すみませーん」と店員を呼ぶ声が聞こえる。スマホなしでは注文もできないなんて・・・。

 

    

 

 デジタル発注はしたものの、少し不安。それでも5分ほどで焼きそばが運ばれてきた。ザブトン様のそばを崩していくと、中から餡にからまった具材が現れる。モヤシや豚肉、きくらげなどの具材とともに、固めの焼きそばを味わった。

 

 なかなか興味深い2種の変わり焼きそばでした。今年は、この種のものを探してみましょうかね。

 

*1:周富輝氏のお店「生香園」 - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

出町桝形商店街へ

 やはりTVの京都紹介番組で、出町桝形商店街が紹介されていた。昭和の香り漂う商店街で、レポーターに複数の女将さんたちが商店街の魅力を話していた。それが過度な押し付けもなく、ヤラセっぽくなかったので「行ってみようか」という気になった。

 

 コンドミニアムのある新町三条の交差点には、パリの香りがする。交差点のお菓子屋さんにはこんな表示が・・・。まるでパリの街角の道標である。

 

    

 

 京阪三条駅へ行けば一番近いのだが、錦市場も覗いてみたくて京阪四条の駅に向かった。閑散期だから観光客は少ないのだが、やはり外国人の姿が目立つ。いろいろな言葉は聞こえてくるが、フランス語が目立つ。中国人は少なくて、やはり古都京都はフランス人に人気なのかもしれない。

 

        

 

 閑散期だが、この商店街はいつでも混みあっている。観光客にとっては定番の目的地である。お土産、食べ歩き、イートイン等々多くの店がひしめき合っている。京阪四条駅から、京阪電鉄の終点出町柳駅まで行く。ここは高野川の鴨川が合流するところ。

 

    

 

 ここでも、川面にはサギや鴨の姿がある。三角州には下鴨神社もあり、川べりには家内の好きな園芸店もある。目標の商店街の入り口には、行列のできるお菓子屋さんもある。

 

        

 

 錦市場は300m以上の長さがあるのだが、ここはその半分くらいの規模。そこに地元密着の商店が並んでいる。3月8日は鯖の日だとして、サバ料理店の前には長蛇の列。でも観光客ではない。閉めてしまった鮮魚店のシャッターに貼ってあった記事には「小浜から運ばれたサバをここで売っていた」とある。

 

        

 

 家内がスーパーマーケットに行っている間に、僕は古書店を2軒巡って、3冊購入。なんと、密室ものの古典「ビッグ・ボウの殺人」が手に入った。1冊100円は、Bookoffより安い。御雛祭は終わったはずなのに、1軒の店頭には立派な雛飾りが・・・。

 

    

 

 商店街には僕が子供の頃の歌謡曲が流れ、タイムスリップしたような気分でした。また来たいですね。特に古書店に。

 

京都府立植物園を散策

 京都滞在のエクスカーションとして、この日訪れたのが「京都府立植物園*1」。地下鉄烏丸線で、鴨川を渡った先の北山駅を降りたすぐそこにある。ほぼ24ヘクタールの広さを持つ府立の植物園で、1.2万種類・12万本の植物が育成されている。明治時代までは上賀茂神社の一部である森だったが、大正天皇の指示によって植物園としての整備が始まったという。事実上、隣接している京都府立大学の(生物学上の)実験場と言える。

 

 あいにく時折小雨が降る天候で、まだ梅がちらほら咲いている程度。それでも、綺麗に整備された樹木や草花を見ながら、地元の人たちが歩いている。

 

        

 

 今週末までの特設コーナーには、菜の花など時期の草花展も開催されていた。その最後のブースは、この植物園のスポンサーでもある<タキイのタネ>のものだった。

 

    

 

 学術的な意味だろう、絶滅危惧種のコーナーもあった。中国品種のコーナーも。

 

    

 

 回遊型の庭園として、中央には大きな池。あずまやもいくつかあり、昼食を楽しんでいる人たちもいた。トンビが観光客のランチを狙って急降下してくるように、多くの鳥がいる。中には水鳥も。ひなびた水車小屋が、リズミカルな音を立てていた。その音がはっきり聞こえるほど、園内は静かだ。

 

    

 

 ハイライトは大掛かりな施設である温室。熱帯雨林のコーナー、砂漠地帯のコーナー、寒冷高原地のコーナーに、珍しい植物が展示されている。海外旅行で見たことのあるものや、家内の屋上ガーデンで育っているものもあった。最後に蘭のコーナーがあり、色とりどり、華麗に咲き誇る蘭を堪能できた。

 

 このような大規模施設が、半分はアカデミアのためとはいえ維持されているのは立派です。温室含めた入場料400円は安いですね。

 

*1:京都府立植物園 - Wikipedia