Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

趣味人たちの50年後

 大学時代、僕が所属していたのは写真部。ベニヤ板張りだけれど天井が高く、大きな暗室があった。部員が溜まる部室は、床面積で暗室の1/4、容積では1/10くらいだったろう。アサヒカメラなどの専門雑誌が置いてあって、よく入り浸っていた。

 

 それから50年近くの時が流れ、10歳上の先輩から2歳若い後輩まで、この日は10名の仲間たちが集まった。指定されたのは、何度か外国からの出張者をもてなしたこともある、新丸の内センタービル3階の「かこいや」。和風居酒屋である。卒業以来、初めて会う人もいる。早めに行くと、入り口のところで4人が待っていてくれた。3人は識別できたが・・・もう一人がわからない。もちろん事前に名簿は貰っているのだが・・・。

 

 皆さん、変化の大半は髪の毛。きちんと七三に分けていた先輩が、薄く白くなった人は分かる。ロン毛だった人が、サラリーマンカットになって(染めて)いる場合も識別に問題はない。

 

        

 

 とりあえず識別できた人と挨拶を交わし、何とか声を聴こうと思った。定刻前には全員が揃い、話をしていて・・・「あ、○○さんだ」と分かった。恰幅が良くなり、まるきり見違えてしまった。最後にやってきたのは、見間違えようもない高校時代からの友人。昨日紹介した「カメラのOlive」に入り浸っていたころからの付き合いである。

 

 座について、まずは乾杯。2人がノンアルを注文。軽めのつまみを取って、延々近況報告と称する「囃し立て合い」である。昔は分からなかったことも、こういう場だと明らかになる。

 

・え?10人中5人が鉄ちゃん(*1)だったのか?

・何?女子大とそんなこと(*2)してたのか!

・あの写真は特殊な現像、焼き付けをしないとできないんだ

・あいつの奥さん、○○女子大写真部長だった女だぞ

 

 など驚きの声が飛び交う。そのうち「アイツどうしている?」と、今日は来ていない部員、他校の仲間、先輩の名前が出ると、誰かが消息を知っている。2時間の予定が、なんと3.5時間も飲み続けてしまった。

 

 仕事の話はほとんどありませんでしたが、やはり半分ほどの人が写真関係の企業にいましたね。もちろん、皆さん一度は定年になっていますけれど。

 

*1:乗り鉄撮り鉄、時刻表マニア等々

*2:ま、合コンと称して呑みに行くくらいです