Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

15年周期の「戦争したい頃」

 「COVID-19」対策のワクチン接種先進国イスラエル。それはいいのだが、武力紛争に巻き込まれている。きっかけはエルサレムでのイスラム教徒への移動制限、ラマダンの時期に礼拝活動を制限(密を避けたのかもしれない)したので、パレスチナ側の反発を招き、軍事衝突にまでエスカレートした。

 

 パレスチナ側の投石くらいならいいのだが、ガザ地区を実効支配しているイスラム原理主義組織「ハマス」は、ガザから約80km離れたテルアビブに向けてロケット弾を撃っている。犠牲者も出たとしてイスラエル軍は砲撃や空爆を実施、場合によっては地上侵攻もするかもしれない。

 

 興味を惹いたのは、イスラエル軍ガザ地区のメディアが入っている建物を破壊すると予告、アルジャジーラなどの職員を退避させたことだ。その後この建物は、ピンポイント爆撃によって破壊されている。使用されたのは精密誘導爆弾GBU-32か類似のものと言われている。

 

ガザのメディアタワーを破壊した武器はアメリカ製、バイデンも売却承認 | ワールド | 最新記事 | ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト (newsweekjapan.jp)

 

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 この報道が真実なら、直前の5月に入荷したものをイスラエル軍は使用したことになる。これではまるで「新兵器の実験場」ではないかと考え、思い出したことがある。米国の軍産複合体には15年という周期があるという噂、新兵器の登場というのは15年ほどのサイクルで廻るから、そのくらいのタイミングで新兵器の実験場が求められるという冷たい現実だ。

 

 1945年に太平洋戦争が終わり、16年経った1961年に米国はベトナム戦争に介入する。置き土産とばかり大量の爆撃などをして米軍がベトナムから退いたのが1975年。その16年後には、イラククウェート侵攻に始まる湾岸戦争。一旦収まった後の2003年には「テロとの闘い」の一環として、イラク戦争を闘っている。それからおよそ18年。そろそろ「実験場」が欲しい頃合いではある。

 

 もうひとつ疑問に思っているのは、ハマスのロケット弾は以前にもテルアビブに降っているが、その時には正確な迎撃ミサイルで撃墜していたはずだ。死者も出ているというが、本当にどれだけ着弾したのか?ひょっとするとちゃんと防御しながら、新兵器の実験をしているのかもしれませんね。