Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

確かに公共交通は苦境だが

 長引く「COVID-19」禍、飲食店から百貨店、イベント施設など広範な業種に苦境は広がっている。とにかく市民が「外に出たくなるようなものは全部NG」と言われた大型連休が過ぎると、今度は通勤を減らせという圧力に変ってきた。西村大臣いわく「テレワーク推進、その結果(数値)を公表せよ」とのこと。これには産業界も困って「業種等で差がありますから一律には・・・」と抵抗するのだが、大企業ならぜひやってくれとの強硬な談判である。

 

 今日あたりから「調査結果」が出てくるらしいが、正しく把握できた数値になるのかは分からない。例によって1回/週しかオフィスに行かない僕の、あくまで「肌感覚」だが、精々50%くらいだろうか。それよりも霞ヶ関の結果数値を公表願いたいものである。大臣の「政治主導」でテレワークを封じられている官僚さんが多いのでは、と危惧する。

 

 そうはいっても公共交通の利用者が減っているのは確か、5/6には減便したら満員になって慌てて平常運行に戻しているから、運行コストを削減できているわけでもない。終電時刻繰り上げくらいでは、とてもペイするものではない。だから、多くの公共交通機関が苦境に立っているとの記事があった。

 

「1年以内に鉄道会社の半分が潰れる」コロナ禍に進行する"交通崩壊"の深刻さ 「地域の足」をこのまま見捨てるのか | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

 

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 1年以内に半分の鉄道会社が潰れるという見出しは衝撃的だが、経営が苦しいのは確かだ。ただこの記事のように、公共交通にもっと公費を廻せ(国交省の道路予算から鉄道に、通学手当の補填は文科省から)という主張には素直に賛成できない。

 

 もちろん財政規律の問題もあるし、既存予算のどこから廻すのかという悩みもある。道路予算だって橋梁や鉄橋の保守など必要だから付けているし、文科省の何を削って通学手当にすればいいのか?それよりも、過去に郵政民営化道路公団民営化に関わったものとしては、公営というのは望ましくないと思っているから。

 

民で出来ることは民で - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

 

 学生時代、国鉄と私鉄(名鉄)の並走する区間で通学していましたが、国鉄サービスはひどかったです。JRになってそれは劇的に改善しました。公共サービスと言えど、公営はNG、公的補助は少ないほどいいですよ。