「コロナ禍」で大変なスペイン、昨年春このブログを始める前に行ったマドリード・バルセロナ旅行について、かの地を懐かしみながらゴールデンウィーク中掲載します。
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HISで割合お得なビジネスクラス旅行を予約しスペインに出かけることにした僕たち夫婦、往復の航空会社はアリタリア航空ローマ乗り継ぎの便である。アリタリア航空は「スカイチーム」に所属していて、エールフランス航空などと同じグループにいる。それでも先ごろから青い日系航空会社とマイレージ提携をしており、このフライトも青い日系航空会社との共同運航便である。
いつものように成田空港第一ターミナルにやってきて、普通は南ウイングでチェックインするのだが今日ばかりは北ウイング。一番手前にアリタリア航空のカウンターがある。アリタリア航空に乗るのは全く初めてだが、「愛する人と一緒に食事やワインを楽しみながら」というコンセプトが知られていて、配置含めた座席や食事、ワインリストには相当なこだわりがあるとのこと。
チェックインして、搭乗時間までには1時間以上ある。共同運航便だからいつもの青い日系航空会社ラウンジかと思えば、案内されたのは「スカイチーム」の一員であるデルタ航空のラウンジだった。これも初めての経験。
昔聞いた話では、デルタ航空は米軍の御用航空会社で採算が取れないところにも、米軍の意向でフライトを飛ばすらしい。冷戦時代以来日本には多くの米軍基地があるから、成田への乗り入れも多いのだろう。入口にはお正月のこととて和風の坪庭飾りがあり、その奥の壁には50~60年前のものと思しき金属製の宣伝看板が飾ってある。最近街中はもちろん、田舎に行ってもこのようなものはとんと見かけない。赤さびが目立つのだが、面白いオブジェである。