Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

和田倉濠を見下ろすレストラン

 金曜日の夜、19時という僕から見れば遅い時間に会食の誘いがあった。週末の残務整理ができたのはいいのだが、オフィスはどんどん人が減ってしまい久しぶりに「居残り」気分になった。「働き方改革」のためだろう・・・新型コロナのせいとは思いたくない。

 

 開始時間の30分前にオフィスを出て、3ブロック先のレストランまで歩いた。多少日が長くなったとはいえ、もう月夜になっている。三井物産本社が入っている「日本生命丸の内ガーデンタワー」。江戸城和田倉門にかかっている橋が、ライトアップされていて美しい。「ガーデンタワー」は和田倉濠に面していて、その2階には数件のレストランがある。

 

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 指定されたお店は「Bar + Dinning SCeNT HOUSE」、入り口に円形のカウンターバーがあり、その奥にスクリーンで仕切られた個室が2つとダイニングスペースがある。幹事役を買って出てくれた人と、もう一人が先に来ていた。今日の参加者は6人、日本企業から2人、外資系から3人、政府の外郭団体の人が1人という構成。

 

 4人になったところでとりあえずの乾杯。注がれたのはシャンパンだった。6人揃ったところで最初のお皿が出てきた。3種類のお肉の盛り合わせ。このあとソーセージが出てきて、サラダ、〆に炊き込みご飯という和洋折衷のメニューだった。

 

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 今日の中心の話題は、3年に一度の見直し期にあたっている「個人情報保護法」の改正について。大きな変更は「仮名情報」が新設されることだが、それよりも海外事情についての議論が多くなる。というのは欧州のGDPRが本格稼働を始めていて、米国でもカリフォルニア州など州単位でGDPR風のルールが定められつつある。僕はDEPAという新しい枠組みが、TPPを言い出した三ヵ国によって実質妥結、その中にGDPR風の個人情報保護ルールがあることを指摘した。

 

 日米を含む太平洋諸国にはCBPR(Cross Boader Privacy Rules)があるが、普及には程遠い。よく日米の政策会合でGDPR対CBPRという図式が語られるが、かたや法律かたや民間認証なので同じ土俵には乗れない。日本ではすでに「Pマーク」という民間認証があって、屋上屋のCBPRは人気がない。

 

 このままだと、GDPRが世界のスタンダードになりそうな気もします。CBPRを押している人もいますが、僕は彼らに、

 

 「日本ではPマークとCBPRの認証を同じ機関がしている。これでは普及しない。本気になるならPマークを止めるくらいでないと・・・」

 

 と申し上げています。さて、どうなりますかね。