Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

NISSAN「レパード」

 昨年の海外出張の帰りのフライトで、映画「さらばあぶない刑事」を見た。神奈川県警横浜港署の刑事コンビ「タカ&ユージ」が、定年退職を目前にしながら広域暴力団や海外マフィア組織と戦う話である。もともとは、1986年秋から日本テレビ系列で放送が始まった連続ドラマである。

 
 続編シリーズを含めて約80話が放映されただけではなく、映画も7本作製された。今回僕が見たのはその最後の映画で、2016年に公開されている。これが2度目だが最初に見たのも、どこかの空の上だったと思う。軽妙なトーンが全編を貫き適度なアクションもあって、楽しめたドラマだった。あまりドラマを見ない僕が、珍しくかなりの量をVHSテープに録画していた記憶がある。
 
 刑事ドラマそのものは好きだが、記憶にあるのは「太陽にほえろ」、「非情のライセンス」くらい。「特捜最前線」や「西部警察」はあまり好きではなく、ほとんど見ていない。海外ものの「刑事コロンボ」などを除くと、一番好きだったのは「あぶデカ」かもしれない。
 
 本編もあぶないお二人は、軽妙にあぶない捜査を繰り返し周り(と視聴者)をハラハラさせる。たた最後とあって敵役にはすさまじい男が用意されていた。ヒスパニック系で残忍極まりないが、表面上は初老の紳士というこの敵役、演じる吉川晃司の演技も迫力があった。

    f:id:nicky-akira:20190609122355p:plain

 黒いサングラスでステップを踏みながら走る大下勇次(柴田恭兵)とバイクに乗ってショットガンをぶっぱなす鷹山敏樹(舘ひろし)の姿は、とても60歳代半ばには見えない。その他の登場人物も何らかの形で出演して、昔懐かしいエピソードも散りばめてあった。その中で印象に残ったのが一番勇ましいテーマソングが流れる中二人が駆るNISSANレパードだった。港ヨコハマが舞台だし、横浜港最大の輸出品は自動車だ。レパードを駆る二人のあぶない刑事、というのが象徴的なシーンというゆえん。
 
 今は「ゴーン事件」などで揺れているし、今回は減益80%以上、さらに中国からの部品供給の停止・中国市場の懸念などで経営危機とも言える状況に陥ったNISSANだが、こういう名車を出していた時代もあった。「あぶデカ」のお二人、NISSAN騒ぎとその行方をどう見ておられますかね。