Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

Daily YAMAZAKI

 コンビニチェーンといえば、ローソン・ファミマ・セブンイレブンと相場が決まっているが、地方に行くとその地方ならではのチェーンも存在する。例えば北海道なら「セイコーマート」、かなり人口密度が低いところにも出店していて、まさに地域のインフラとなっている。

 

 それを名古屋近辺で探すなら、このお店「Daily YAMAZAKI」が筆頭だろう。今回宿泊した栄駅付近のAPAホテル周辺にも、2店あった。三大コンビニ全部よりも多く出店しているような印象だ。

 

 名前の由来は「山崎製パン」、パン屋さんである。少なくとも僕が大学生だった頃にはコンビニチェーン化していて、よく利用した記憶がある。当たり前だが、パンの品ぞろえが他の3大チェーンより豊富だった。

 

 コンビニ化する前だったろうが、「山崎製パン」には小学生時代の思い出がある。同社がスポンサーになった地方TV局のクイズ番組があって、結構長く放映されていた。その番組に、小学生の時2度出演したのだ。

 

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 応募者から抽選で選ばれた小学生が10人、5組に分かれてクイズに挑む。2人並んで回答を表示するディスプレイの後ろに座り、パネルで回答を選ぶ。Qに対して確か三択だったような気がするが、定かではない。Qは6問、正答率によって順位がつけられ賞品がでる。最初の時は6問中4門正解、首位ではなかったはずだが結構な賞品を貰えた。

 

 後で知ったのだが、賞品のほとんどは「参加賞」のような位置づけ。ヤマザキパンの3カ月分の商品券だった(・・・と思う)。親父はTV出演などということには無頓着だが、母親は相当熱心だった。「引っ込み思案の子にしてはいけない」という教育の一環としてだろう。賞品のためだとは思いたくない。

 

 番組は生放送ではない。録画したものを数週間後に放映する。その放映の日、母親の母親も同居していて、家族全員で居住まいを正してチャンネルを合わせた。祖母が一番そわそわしていて、結果は全部分かっているのに1問のQ&Aが終るたびにトイレに立った。

 

 ホテルを出て会食会場へ行く道すがら、「Daily YAMAZAKI」の前を通りかかった。そんな記憶が頭をよぎり、パンのほかにどんな賞品をもらったか思い出そうとしたが無理だった。東京や熱海では見られないものが、長く暮らした土地に行くと見つかることがある。今回の名古屋行き、気づいたのはパン屋さんの想い出でした。