Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

サバティーニで忘年会(後編)

 このあと魚風味のパスタと、スズキのグリルかチキンのローストを選べるのがこのコース。いずれにしても合わせるのは白ワインだろうと、リストを見てシチリアの白ワイン「グリロ」にした。スイスでサルディニアワインを味わってから島のワインが好きになり、先日の「Delizioso Firenze」でも、「Wattle Tokyo」でも島のワインを呑んだ。

 

 ワイングラスは、赤ワインのそれのようにふくよかなもの。ウェイターに「本当に白ワインだろうね」と聞くと、「赤だったら私が呑みます」と軽妙な返事。「香りが豊かな白なので、こういう形のグラスを用意しています」とのこと。

 

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 薄い金色のワインだが、確かに香りがいい。酸味もそれほどないが、すっきりとした後口である。プリモピアットはS字のショートパスタ、タラやドライトマト、黒オリーブなどが入っている。ちょっとピリカラで、ワインをふくむとその辛さが洗い流される感触がいい。

 

 グローバルなロビー活動をするにはどういう体制がいいのだろうね・・・などと話しながらパスタを口に運ぶ。多くの「社員」は、視野が社内に限定されている。社長・副社長くらいになると対外の仕事も増えてくるのだが、それをサポートするべきスタッフが社内に閉じこもっていたのでは仕方がない。

 

 隣の10人席に、社用族とおぼしき人たちがやってきて乾杯をした。どうやらあちらも忘年会のようだ。後ろの6人グループはおとなしく食べているのだが、この10人は「居酒屋宴会風」の気配がする。座る場所が悪かったかもしれない。

 

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 そのうちにセコンドピアットが運ばれてきた。僕は若鳥のローストにプルロット茸を添えたもの。味は悪くないのだが、小骨が多くて困った。これが居酒屋だったら手づかみで骨までしゃぶるのだが・・・。向かいの人が選んだのはスズキのグリル。あちらの方が、今回は正解だったようだ。

 

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 出色だったのはデザート(ドルチェというべきか?)。10種類ほどの中から2種選択できる。いずれも美味しそうで迷った。僕が甘いもので迷うことは珍しい。洋ナシのタルトともう1品選んで、食後の紅茶を飲んだ。粋なウェイターのお兄さんは、女性には+1種サービスしてくれた。いや、このお店さすがは名の通ったイタリアン(トスカーナ)レストランでした。いい忘年会になりました。