Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

共和国広場「COTTO」(前編)

 アッピア街道から戻り、最後にとチルコ・マッシモからテヴェレ川の対岸まで散歩して、そこから75番のバスに乗りテルミニ駅まで戻ってきた。ホテルで少し休憩して、最後のディナーに出かけよう。きょうこそは外せない。めぼしは付けてあって、共和国広場の周辺にいくつかいいレストランがあることがわかっている。

 

 共和国広場とは、サンタ・マリア・デッリ・アンジェリ教会の前に広がるラウンドアバウトのこと。この教会は、1561年に古い浴場跡を当時の教皇が教会に作り直したものだという。ここに地下鉄A線の駅もあるのだが、現在は閉鎖中。テルミニ駅まで数ブロックだから、十分徒歩圏である。広場を囲む建物の一角には「三越」も入っていて、エアコンや綺麗なトイレ、お土産物を求めて日本人観光客がやってくる。

 

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 ここのアーケードには高級ホテルや食品スーパーなども入っていて、かつては「EATALY」の店舗もあったようだ。テルミニ駅周辺よりは、ちょっとハイソな感じがする。そこから少しテルミニ駅側に戻ったところに、お目当てのレストランがある。「Ristrante COTTO」というのがそれ。

 

 まだ夕食には早いせいか空いていて、屋外の席を選んだ。ここの売り物はパスタ、それもカルボナーラが美味いとのこと。ウェイターのお兄さんの態度がいい。出しゃばらず、ちゃんとサーブしてくれる。メニューをみながら「とりあえずビール」を注文。部屋では「Moretty」ばかり呑んでいたので、今回は「Piccola」の小ジョッキにした。

 

 夕方とはいえまだ暑いので、ワインは白に決まり。地元のものも捨てがたいが島のワインが飲みたくて「Vermentino di Gallura」にした。サルディニア島のヴェルメンティーノ種のブドウで造ったDOCGワインだ。

 

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 ビールを空け、ワインがやってきて味見をする。さわやかで、きりっとしまった味わいである。香りもいい。そこにやってきたのが、僕の選んだ前菜「タルタル・ステーキ」。ステーキと言いながら火は通っていない。いわゆる「たたき肉」だ。レタス様の葉を敷き、ざっと叩いた牛肉を乗せミニトマトとチーズをあしらっている。右側の太い黄色い線はカラシベースのソースだった。

 

 この肉が歯ごたえという味わいと言い、絶品だった。何度かパリやワシントンDCで「タルタルステーキ」は食べたが、これに比べるとスナック程度である。サルディニアの冷えた白ワインにもよく合う。

 

<続く>