Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

京都で花見(仁和寺)

 滞在初日も良く晴れた。今日はTV番組で紹介されていた2カ所を巡りたい。最初の目的地は「仁和寺」。新町三条のコンドミニアムからは、いくつもの行き方がある。スマホの案内では、四条西洞院バス停から26番市バスが便利という。ただそのバス停は観光客でとても混みあっている。大半は外国人。いろいろな言葉が飛び交っている。

 

 嵐電(嵐山電鉄)の帷子の辻駅に向かうバスに、ようやく乗れた。ぎゅう詰めで30分ほど揺られ、目的の駅に着いた。そこから嵐電で少し東へ戻る。途中、桜のトンネルのような車窓を見て御室仁和寺駅まで10分ほど。

 

    

 

 駅の正面200mほど先に立っているのが、重要文化財である二王門。二層の壮大な門で、2体の金剛力士像が両脇を固める。門をくぐると左手が門跡仁和寺の御所庭園。天皇家が住職を務めたのが「門跡」の意味で、ここは宇多天皇が創設したお寺。やや遅咲きの桜「御室桜」が千本ほと植えられているのを、今回は鑑賞したい。

 

        

 

 この桜は高木にならず、花も人の顔辺りで咲く。別名お多福桜、「花(鼻)は低いが愛想が良い」という意味である。TV番組で写真家のお勧め撮影スポットは、桜の群生地の西側から五重塔を入れて撮るというもの。その場所には撮影用の仮ステージが設けられていた。お勧めに従って数枚撮った。

 

    

 

    

 

 境内には散り始めたソメイヨシノ、まだつぼみでこれから咲くシダレ桜なども多く、しばらくは楽しめそうだ。それにしても御室桜のピークに合わせて訪れることができたのは幸運である。

 

        

 

 近づいて観た五重塔(これも重要文化財)は荘厳。初層(一番低い屋根)の瓦には、今年の干支である龍が安置されているという。仏舎利が収められているという塔芯までの高さは、36mあまり。

 

 外国人観光客でごった返しているかと思ったのですが、嬉しい予想外れ。混みあってもいないし、大半は日本人でした。さて、次は嵐山に廻ろうと思います。

 

<続く>

京都で花見(計画~京都御苑)

 BS放送で京都からみの番組をいくつか予約しておき、夫婦で一緒に見た。正直玉石混交で、タレントが観光地の宣伝をしているだけのもの、美しい風景は流れるが場所を含めて案内がないものもあった。しかしNHKBSの「いけず京都旅」(*1)はじめ、役立つ情報番組も少なくない。中でも、春の案内はサクラの名所が多かった。ちょうどその時期に、定宿<MIMARU>に4泊予約ができたので、

 

・桜の名所をいくつか巡る(仁和寺・嵐山・醍醐寺・東寺等)

・最近増えたという手作りのパン屋さんのパンでランチ

・2泊は外食し、ロピアや八百一の食材で2泊はウチ呑み

 

 としよう。いつものように熱海駅1040発のひかり号で京都へ、2時間の乗り換えなし行程は便利だ。13時には荷物を預けて身軽になり、まずは京都御所に向かって歩く。地下鉄丸太町駅の上にある交番が立派で、騎馬警官のパネルがこの街の警察のシンボル。

 

    

 

 前日までの寒さはなく、昼下がりの御苑庭園では花見ランチの後片づけが始まっていた。ソメイヨシノは散り始めているが、遅咲きの桜たちは今が見ごろ。広大な庭園には、桜よりも立派な松の樹が目立つ。

 

    

 

 歴史的遺構もある。例えばこれは蛤御門、御苑9つの門の一つで西中央で烏丸通に面している。正式名称は新材家御門。幕末、長州軍がクーデターを起こしてこの門の周辺で、会津・薩摩軍らと戦闘になった。いわゆる「蛤御門の変」である。門には当時の鉄砲の弾痕も残っている。

 

        

 

 烏丸通の向こう側には、イノシシが和気清麻呂を護った伝説の「護王神社」がある。ここのソメイヨシノが見事だった。その後、丸太町駅から京都駅前の「ロピア」に行って、300gほどの和牛ザブトンを買いました。さて、今回も歩いて、食べて、楽しみますよ。

 

<続く>

 

*1:「いけず先生」による京女の歴史 - 新城彰の本棚 (hateblo.jp)

揺れに揺れる静岡選挙区

 自民党旧安倍派5人衆の一人、塩谷立議員(衆院静岡比例区)は離党勧告の処分を拒否しているが、離党は避けられない見通しだ。静岡8区の小選挙区では立憲民主党の源馬議員に敗れているだけに、比例復活の難しい無所属での次の選挙は厳しいものになるだろう。

 

 これに加えて、選挙には強かったが評判の悪かった川勝知事が辞表を提出したことで、静岡選挙区全体が揺れ始めた。川勝知事が後任に渡辺周議員(立憲民主党)を指名したとも言われ、渡辺議員が議員辞職して知事選に立候補することにでもなれば国会議員の変更が起きる。

 

 比例区の次の候補者は、実は国民民主党榛葉賀津也議員。彼は今は参議院議員(静岡選挙区)だし、彼自身知事選への出馬も噂されている。一方、自民党では細野豪志議員(衆院静岡5区)の立候補も取りざたされるなど、来るべき知事選の余波が大きく広がっている。

 

    

 

 当初川勝知事は(ボーナスを貰ってから)6月に辞任すると言っていたが、前倒しで辞任することになり、GW明けの来月9日告示、26日投開票の日程が決まった。現時点では、

 

・大村慎一氏 総務官僚出身、元静岡県副知事

鈴木康友氏 元民主党議員、前浜松市

 

 の2人が立候補を表明している(*1)。

 

 当面する知事選では、一部地元の「中央リニア反対」との強い意向(*2)があって、その意向を汲むのが誰で、そうでないのは誰かということになる。正直、通せんぼは止めて欲しいのだが、問題はそれだけではない。今月末の3つの衆議院議員補選の結果次第では、自民党中心に政界で何かが起きる。

 

 静岡選挙区には、次の総理候補でもある上川陽子外相(衆議院静岡1区)、TV報道番組の常連片山さつき議員(参議院静岡選挙区)もいます。知事選から全国への波及も考えられ、静岡発の何かがあるかもしれません。県民の責任は重いと言えるでしょう。

 

*1:川勝知事辞職に伴う静岡県知事選挙、5月9日告示・26日投開票に決定 : 読売新聞 (yomiuri.co.jp)

*2:一説にはスズキの社長さんが、JR東海の会長(故人)と不仲だったゆえとも言われる。もしそれが真相なら、酷い話。

 

SCeNT HOUSE DEN 丸の内で打ち上げ

 1月に英国の諸機関を訪問し、面白い体験ができた。経団連のミッションに同行したのだが、帰国して「良かった~」とだけ言っている僕らと違い、経団連メンバーには現地での議論などを組織内外に報告し、英国大使館からのフォローにも応える必要がある。何人かの大臣にも報告するメドがたって、「ようやく落ち着いたので、打ち上げしませんか」とのお誘いがあった。

 

 予約してもらったのは、地下鉄大手町駅直結の「SCeNT HOUSE DEN 丸の内」。売り物は香りにこだわったエスニック料理と、サントリー「白州」などのハイボール

 

    

 

 広いロビーにあるエスカレータを昇った2階に、何軒かのレストランがある。そのうちエスカレータ正面にあるのが、目的のお店。8人が揃ったところで、シャンパンで乾杯。大きなガラス越しに、ライトアップされたお堀が美しい。申し越し温かくなれば、テラスでも食事が出来そうだ。前菜は、カルパッチョ・チーズ・叉焼の三種盛り。

 

    

 

 呑み放題コースだったので、売り物の「白州」は貰えない。替わりに「碧」を吞むことにして、まずは白ワイングラスをもらう。最初は結構堅苦しい話題をしていたのだが、お酒が回るうちに徐々に砕けてくる。それでも、話題の中心は英国のこと。ブラッセルに出張する予定が入ったので、ロンドンにもよって来るという人がいる。例の15時間フライト、お疲れ様だよね。

 

 2種類の自家製ソーセージ、チキンにたっぷりのドレッシングがかかったサラダを経て、メインは豚ロースのガーリック揚げ。まあ香辣醤を効かせたトンカツといったところ。とてもスパイシー。

 

    

 

 〆の炊き込みご飯と杏仁豆腐まで来てしまったけれど、もう少し呑みたいと「碧」のオンザロックを注文。5種のウィスキーをブレンドした、サントリーのオリジナル商品です。5年ほど前に売り出され、当時は限定品でした。お値段は高いけど好評なので、生産量を増やしたようです。結局3杯吞んでしまいました。いい酔いでしたよ~。

 

赤いミャンマーは見たくない

 軍事クーデターから3年経って、ミャンマー情勢は混とんとしてきている。民主派勢力を弾圧し、イコンであるスー・チー国家元首らを拘束したまでは良かったが、その後の軍事政権にはいいことが少ない。当然民主派の抵抗はあるし、諸外国からの経済制裁もある。10年ほど前<最後のフロンティア>と思われた、かの地の様相(*1)は一変してしまった。

 

 当初は軍事力で市民を押さえつけていた軍事政権にも、このとことほころびが見られる。仏教国だが、イスラム教徒の一派ロヒンギャはじめ、少数民族は国内に多い。北部山岳地帯など近代戦に不向きなところに根付いた彼らを、軍事政権は攻めあぐねた。

 

    

 

 ひとつひとつは小さな部族だが、対軍事政権で連携して蜂起してくるとミャンマー政府軍は押されるようになる。そこに民主化勢力が加わり、兵士の中からも内応や投降する部隊が出てきて、いまや完全に劣勢である。今月から強行される徴兵制度を嫌って、若者が海外逃亡や、逆に民主派勢力に参加する事態も招いた。

 

ミャンマー 軍事パレードも戦車部隊など参加せず 軍事力低下か | NHK | ミャンマー

 

 先月末の恒例軍事パレードも、首都などの防衛を優先したのだろう、戦車などの参加は無かった。すでに内戦の様相を呈しているのだが、軍事政権への支援をする国家は現れてこない。このままだと、インドシナに大きなカオス地帯が発生することになるだろう。それは中国には困った話。昆明からベンガル湾に伸びるパイプラインは、エネルギー政策上重要な施設で、その場所が不安定化するのはまずい。

 

 いざとなったら習大人がミャンマーを衛星国化する侵略をするかもしれません。それを嫌ってインドが・・・。そんなことになったら、南アジアの一大事。赤いミャンマーなど見たくもないですよ。

 

*1:最後のフロンティア - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)

  どうしてるだろう、あの人たち - Cyber NINJA、只今参上 (hatenablog.com)