Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

祝!熱海富士関準優勝

 大相撲の秋場所、熱海出身で21歳の熱海富士関が準優勝を果たした。この20年程、大相撲の生中継など見ていないが、今場所の千秋楽だけはチャンネルを合わせた。当マンションの風呂バタ会議でも、もっぱら熱海富士の快進撃の話ばかり。昭和のおじさんたちは、本当に相撲好きやね。

 

 熱海富士は一度幕内に上がったものの、すぐに十両に陥落。先場所は十両優勝を果たして幕内に帰ってきた。とはいえ番付は東の15枚目、自分の下には4人しかいない幕尻に近い位置だ。それが幸いしたのだろう、序盤から勝ち続け9勝(1敗)まで勝ち星を伸ばした。しかしその後三役力士と取組が組まれるようになって、終盤は2勝3敗と苦戦する。まだ実力の差は、厳然とあるということだろう。

 

        

 

 優勝決定戦では大関貴景勝の変化に敗れたが、堂々の平幕準優勝であった。新人同然(入幕3年目)に対して、大関に逃げを打たせた(*1)だけでも立派だったと言えるかもしれない。熱海富士は準優勝と敢闘賞に輝いた。相撲通の人に聞くと、

 

横綱は休場ばかり

大関は続々現れるが、たちまち陥落して元大関ばかり

 

 の今の大相撲はつまらないという。今回の優勝も、11勝4敗では情けないのだ。絶対的な強さを誇る横綱が、

 

双葉山 69連勝

白鵬 63連勝

千代の富士 53連勝

 

 していた時代が懐かしいのかもしれない。しかしプロスポーツの世界で、かくも連勝が続くことの方が異常ではないか。今回の11勝4敗は、勝率にすると.733。ぶっちぎりの優勝を決めたプロ野球オリックスの勝率.633を、1割も上回っているのだから。横綱の土俵入りが見られないのは寂しいという意見もあろうが、ガチンコ勝負で幕尻から優勝決定戦に出られるダイナミズムの方が、面白いと思うのは僕だけだろうか。

 

    

 

 翌月曜日、熱海富士関の敢闘を祝して、馴染みの「五味八珍」でランチとしました。熱海の街も「気運が急上昇」になりそうです。

 

*1:大関・貴景勝の4度目Vに批判殺到!優勝決定戦で平幕相手に「小細工&注文相撲」の愚策|格闘技|日刊ゲンダイDIGITAL (nikkan-gendai.com)