Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

驚異の和食、和田倉(後編)

 美味しいものを食べながらだけれど、話の内容は徐々に深刻になってきた。デジタル革命が米国はじめいろいろなところで起きているのだが、日本社会・日本企業がついていけていないのではないかという危惧が3人にある。今は外資系かどうかは関係なく経済の担い手ならいいとも思うのだが、相変わらず「GAFAやっつけろ」という声が永田町や霞ヶ関にもある。

 
 バローロも残り少なくなったころ、お一人様牛すき焼き鍋が運ばれてきた。付け合せの卵もこだわりのものだと言う。(これで卵かけご飯を食べたかった・・・) ずいぶん話し込んで、ようやくお食事。最初にお願いしておいた「鯛ご飯の銅釜炊き」がやってきた。味噌汁と漬物、明太子が少々付いていた。

    f:id:nicky-akira:20190420094054p:plain

 もうひとつの選択肢は「塩鰤茶漬け」だと言うが、3人とも選んだのは「鯛ご飯」だった。十分食べた後にもかかわらず、鯛ご飯の香りにつられてぱくぱく食べてしまった。明太子も柿の葉で香りづけをしてあるようで、風味が増している。後になって思えば、もう少し味わって食べるのだったと反省しきり。

       f:id:nicky-akira:20190420094131p:plain

 さて終わったかなとおもったのだが、お品書きには「水菓子」というのが残っていた。なるほどデザートか、何だろうと待っていると運ばれてきたのがトマト。湯剥きしてあるのだが、トマトがデザート=水菓子とはどういうわけだろう?聞くと、フルーツトマトだと言う。本当に桃か何か果物の味わいで、びっくりした。添えられていたヨーグルトをゆっくりなめて、長いディナーが終わった。
 
 誘ってもらった古い友人には、感謝の言葉しかありません。何よりも和食って、こんな風に進化するのだと驚きました。まるで1編の長編映画を見ているように、料理人の意図に乗せられて3時間弱をすごしました。ごちそうさまでした、ではなくありがとうございました、ですね。