Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

驚異の和食、和田倉(前編)

 古い友人が「紹介したい人がいる」ということで、夕食を共にすることになった。お二人とも、帰りの列車の関係で東京駅周辺がいいとおっしゃる。僕もそれには賛成なので、パレスホテルの6階にある「和田倉」という店を予約してもらった。確かランチミーティングで一度入ったような記憶はあるのだが、皇居を見下ろすビュー以外はあまり覚えていない。

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 古い友人は霞ヶ関の人、今般退官し金融機関の顧問を務めている。紹介したい人というのは、その会社の人ではなく彼の古い友人だという。前の会議が延びて5分ほど遅れたが、お二人とも礼儀正しく待っていてくれた。名刺を交わし、今のポジションを紹介しあった。ある企業のCEOであるその人が、僕の今の仕事に興味を持たれたのが、今日の会の主旨だと言う。
 
 話していると、同い年だったことが分かり過去に近い仕事をしていたことも分かった。そういう事だと急に打ち解けるものだ。さて最初に運ばれてきたのは食前酒、朱塗りの杯が配られそこに少しだけ日本酒が注がれる。このホテルの住所が大手町1-1-1なので、それにちなんだ銘酒「壱ノ壱ノ壱」。ほどよい香りのすっきりとした後口のお酒だった。なかなか凝った店である。
 
 その後、先付け、八寸も凝ったものばかり、頼んでもらったシャンパンでいただく。気付いたものだけでも、合鴨のロース、イクラの醤油漬け、子持ちワカメなど非常に手の込んだものだ。日本料理の「華」である椀物は、蕪に豆乳豆腐の白みそ仕立て。お造りも小振りながら最高の見栄えである。

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 シャンパンが空いたので、次は赤ワイン。イタリア北部のバローロだった。これに合う日本料理って何だろうと思っていたら、鮎が出てきた。その上に乗っかっている薄く丸くスライスしたものは・・・え?トリュフ?なるほど、これならバローロに合うわけだ。子持ち鮎をオイル焼きにして、トリュフを添えたもの。頭から尻尾まで食べられた。
 
<続く>