Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

禁酒日のディナー(牛すき鍋膳)

 「吉野家」冬の定番と言えば「牛すき鍋膳」、もちろん競合各社もすき焼きに類したメニューは出すので、よくグルメサイトではその比較が行われたりする。ただ僕自身はというと、他のチェーンはもちろん「吉野家」でもそれを食べたことは無かった。牛丼やそばチェーンを利用するのはランチタイムが多く、このメニューはランチには重すぎるのだ。

 

 ただこのところ「吉野家」の株主優待券を使う機会が少なくて、サイト上の評判など見ていると一度ディナーに食べてもいいなと思い始めていた。今日は年内最後の出張である業界団体でのセミナー講師役、暗くなってそこを出て新橋駅に着いた時には1800を回っていた。駅前の「吉野家」を覗くと、それほど混んでいない。「牛すき鍋膳」を食べるにはいい機会のようだ。

 

 コの字型カウンターやテーブルには7~8人ほどの先客がいるだけ、隅のテーブルについて「牛すき鍋膳」を注文すると「ご飯はどうしますか」と聞かれた。そう、大盛り無料なのだ。しかしここはぐっとこらえて「並盛で」と言った。見渡すと2人ばかり、鍋をつついている人がいる。数分待って運ばれてきたのがこれ。

 

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 鍋はまだグツグツ音を立てていて、いい香りが漂っている。鍋の中身を確認しながら、具をかきまぜた。白菜の薄切り、ニンジンや玉ねぎの細切りのほか、豆腐にうどんまで入っている。しばらくの間、牛肉をグツグツいっているところに安置して温めた。その間に卵を溶く。

 

 すき焼きというのは、農機具のすきの刃を焚火などで焼き、その上に牛肉を置いて焼いたのが語源。鍋物というよりや焼肉のような料理だった。それがいつの間にか鍋で提供されるようになったが、本来は「牛鍋」というべきだろう。当家では卓上調理器具Brunoの薄い鉄板の上で、牛肉を焼いてたれを薄く入れる。これが本来のすき焼きだと思っている。

 

 もちろん、目の前で音を立てている深鍋が嫌だと言っているのではない。これはこれで風情もあるし、なにより美味しい。猫舌の僕には熱すぎるのだが、それを卵で冷やして食べる。牛鍋を酒のつまみと言う人がいるが、僕はやっぱりご飯が欲しい。そういう意味では鍋の中のうどんは無くてもいい。

 

 ふうふう言いながら、ゆっくり味わいました。サイトの評判は間違っていませんでしたよ。美味しかった。今日も優待券2枚使えました。ごちそうさま。