Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

ペニンシュラ24F「Peter」

 時々イベントで訪れる日比谷公園を見下ろす5ツ星ホテル「ペニンシュラ東京」。いくつものレストランがあるのだが、その中でも24階は特別なフロアだ。夜景を見ながらのパーティや、会食が雰囲気たっぷりに味わえる。専用エレベータもあって、そこに乗った瞬間からムード一杯である。

 

 この日は、あるイベントに協力しそれが企業内で評価を得たことから、関係者だけの「ご褒美ディナー」である。ステーキ&グリル「Peter」の個室を予約してもらっている。

 

        

 

 とりあえずシャンパンを貰って乾杯しようとすると、ほぼ半分の人がノンアルを選んだ。タバコの後を追って、酒のみも過去の者になりつつあるのかもしれない。僕はその後は、ボルドーの白ワイン(ソーヴェニヨン・ブラン)を飲み続けた。

 

 最初に出てきた、特製のパンと付け合わせのバター&味噌チーズがすごくおいしい。でも、これでお腹いっぱいになったらまずい。初老の胃袋は、自制してあげなくてはいけない。マグロのカルパッチョ(*1)に始まり、

 

    

 

 海老のスープ。

 

    

 

 メインは大半の人がサーロインやハラミを頼んだのに抗して、僕はホタテのグリル。

 

    

 

 サラダと共に、豆板醤とおぼしきソースを付けながら、少しずつホタテを味わった。そして、あっという間にデザートの時間に・・・。

 

    

 

 このホテルはいくつか特徴的な食品を販売(*2)しているが、その中に「マンゴープリン」がある。デザートにはもちろんそれが含まれていた。

 

 あえてお値段は見ないように、味わうことだけに集中していました。個人ではとても手の出ないお店です。一度だけでも経験させてもらったことに満足して、ゆっくり帰ろうと思います。

 

*1:厚めの海苔が2枚付いてきて、これにマグロをくるんで手巻き風に食べろとのこと、絶妙な食感だった

*2:主にお土産として

結婚記念日のフルコース

 横浜(馬車道)滞在を何度もしながら、付近のレストランはあまり利用していない僕ら。今回、ある目的もあって、みなとみらい辺りのレストラン調査をすることになった。そこで家内が勧めるのが、かつて家内の父親の親族が集まったパーティをしたという<ロイヤルパークホテル>の中華レストラン。

 

    

 

 お昼のフルコースを試してみようと考え、その時期は結婚記念日近くにしようと決めた。予約したのは、ランドマークタワーの68階にある中国料理「皇苑」さん。今月のお勧めコースは「水仙」、春の訪れを告げるネーミングだ。この日は寒波が来ていたけれど、すっかり晴れ上がった。

 

    

 

 窓際の席に案内され、眼下に広がる横浜の街並みと雪化粧した富士山を見る。絶景やね。昼コースゆえ、白ワインのハーフボトルを注文し、温かいウーロン茶も持ってきてもらった。まずは、前菜。

 

    

 

 くらげ酢、腸詰、蒸し鶏、海老などの盛り合わせ。蒸し鶏の食感は、あまり経験したことがないもの。

 

    

 

 続いては、蟹肉とアボカドのとろみスープ。器が二重になっていて、その間に保温の仕掛けがあるのだろう。最後まで温かさを保ってくれた。

 

    

 

 次は焼き物。左が窯で焼き上げた北京ダック、右がカラスミ干しエビ、大根のパイ包み揚げ。

 

    

 

 これは揚げ物。海老の湯葉包み揚げに、菜の花とシメジを添え、上海蟹のソースをかけてある。海老のプリプリした食感と、ふんわりとした蟹ソースの組み合わせが絶妙。

 

    

 

 肉料理は、やまゆりポークのスペアリブ。南瓜と舞茸、ブロッコリが添えてある。ソースは、上海の黒酢を使った鎮江香醋。かなり脂っぽい部位だが、ホロホロと舌の上で溶けてしまった。

 

    

 

 そして、牛肉団子と小松菜(神奈川県産とのこと)のライスヌードル、要するにフォーだ。滋味深いけどあっさり目のスープで、ずっしりと胃に収まった。

 

    

 

 デザートは、湘南ゴールドのゼリー。この時赤レンガ倉庫街ではストロベリーフェアをやっていたが、イチゴが添えてある。加えて、

 

    

 

 結婚記念日だと登録してあったから、特製のあんまんまで貰えてしまった。これが最後のトドメで、お腹いっぱい。美味しかった記憶だけ持って、よろよろと店を出た。素晴らしい結婚記念日になりました。来年も、このお店に来られたらいいね。

 

「The Royal Society」で夕食を

 この日は、外務省の建物の一室で、終日議論をした。会議の前に終了時刻を見てみると、18時からの欄に「Royal Societyへ移動」とある。仲間の一人がネット検索をし「1660年に発足した世界最古で、民間の科学に関する学会。自然についての知識を改善するのが目的」とあると教えてくれた。

 

 この街は「Royal」の名前を冠した団体などが目白押しだが、その多くは民営らしい。この学会も、事実上資料館とレストランである。会議で一緒だった英国政府・民間団体の関係者たちと案内された建物に入ると、なぜか荘厳な気分になる。

 

        

 

 後で気付いたのだが、そんな気分にさせられたのは廊下に飾られたり天井に描かれた多くの絵画があるせいだと思った。こんな絵の下で、ワイングラスを傾けて(呷って?)いるちょっとした非日常がここにはある。宴会のメニューは、前菜がサーモンの厚切りソテー、スコッチエッグ添え。メインが、チキンのもも焼き。デザートは、ソルベとパイの盛り合わせだと、机上の紙片が教えてくれる。

 

 シャンパングラスを持って席に着くと、直ぐにソムリエ風の若者がやってきて、

 

・白はシャルドネ

・赤はシラー

 

 のどちらかを選べと言う。まず2杯ほどシャルドネをもらい、最後に1~2杯シラーを貰うことにした。

 

    

 

 5つの円卓に席が指定されていて、テーブルひとつには日本人は2~3人しかいない。当然のように、会話は英語になる。もう仕事は終わっているのだから、あとは食べ物・飲み物の話題などしていればいいと多寡をくくっていた。それなら、2時間ほどは英語で会話し続けることもできる。

 

    

 

 ところが、僕の隣に座ったインド系の女性はとてもまじめ。宗教上の理由からか特別なメニューを運ばせているし、注がれたワインにも手を出さない。もっぱら昼間の会議の続きを聞きたいらしい。

 

 反対側のスコットランド人の大男(胴回り1.2mほど)は飲み食いに忙しく、僕など相手にしてくれません。彼女の向こう側の日本人男性にも助けてもらえないまま、デザートになりました。結局あまり味は分からなかった中で、このブラックベリーは美味しかったです。あー、疲れた。

<東京アメリカンクラブ>で忘年会

 懐かしい響きになってしまった<忘年会>という言葉、「COVID-19」禍の自粛時代に入社した若い人は、これを経験しないでいたので、今年急にやるぞと言われて戸惑っているとも聞く。僕も今年は、一度だけしか企画していない。その会場は、東麻布の<東京アメリカンクラブ>。メンバーになっている人と2人で、しみじみ呑もうというわけ。

 

    

 

 10年程前に改装して、今や半分は「子供の国」と化しているという。ゲームセンターやボウリング場もあり、確かに子供の姿が多い。扉2枚先は、昔ながらの「おじさんの国」。タバコ臭くこそないが、日本語・英語がまじりあう、ワイガヤ空間。

 

 まずアメリカンビールで乾杯、今年は特にお世話になったよねと話し合っているうちに、メンバーの彼には何人もの人が声をかけていく。サラダバーと6種類ほどのバイキングメニューだけ注文した。フルコースなど頼んだら、山盛りの料理が来てしまう。

 

    

 

 普通なら食事にあたってはワインを頼むのだが、この雰囲気だとウイスキーがいい。相棒はスコッチのハイボールを、僕はバーボンのオンザロックを頼んだ。昔懐かしいワイルド・ターキー

 

 19時を回るころ、満席だったバーラウンジに人の流れが出てきた。ここで1杯食前酒を飲んで、本格的なディナーにでも行くのだろう。その空席に、また新しい客が座る。聞くと、以前は外国人6割、日本人4割だったメンバー比率が、半々になっているという。

 

 別のテーブルから怪しげな日本語を操る欧州人(イタリア人?)がやってきて、話し込み始めた。酔いが回って来た僕も、ブロークン英語で付き合う。どちらも間違っているが、意味は通じているようだ。

 

        

 

 軽い食事と美味しいお酒、思わぬ珍客含めて楽しんでいると、あっという間に3時間も居座っていたことに気付いた。名残惜しかったけど、お開きにして来年の再会を約束しました。神谷町の駅まであるく間、ライトアップされた東京タワーが見守っていてくれましたよ。

おもてなし用のメニュー実験

 久しぶりに当家に来客がある。それも2組のご夫婦ということで、僕らを入れて6人のディナーを用意することになる。テーブルはどうしよう、椅子は・・・というファシリティの問題もあるが、ディナーの内容の方がもっと大事。メインディッシュの結論は、ステーキかローストビーフということに落ち着いた。理由は、

 

・おおむね赤ワイン好き、お肉好きの人達

・僕らの肉選び、肉の焼き方はなかなかのもの

 

 ということ。まあ、それ以外に誇れそうな料理がないということではある。この日は本番前の予行演習として、野毛の<食品館あおば>にやってきた。すると、ありました期待の厚切り肉。

 

    

 

 この図は、内臓ではない正肉の部位を示したもの。前足の肩の部分、肩甲骨の裏あたりの肉が希少部位のハネシタ(もしくはザブトン)というところがいい。適当にサシがあって、柔らかく旨味も十分。今回買ってきたのは、500g近い塊で厚さは5センチほど。

 

        

 

 これに塩・コショウ・ニンニク粉末を振りかけてしばらく措き、付け合わせの野菜とともに焼く。このくらいの上質肉なら、なるべく直火を通す時間を短くしようと、4面を各30秒焼いて、その後野菜の上で蒸らすことにした。

 

 実験結果は、さすがに焼時間が短くて、中心部分は「ブルー(*1)」だったが、和らかさは満点。まずはこの晩、2人で各120gくらいステーキとして食べた。そして一晩措いて、残りの部分をローストビーフとしてスライスカットしたのがこれ。

 

    

 

 前菜のしめ鯖と一緒に盛ったのだが、サシが美しく前日のような「ブルー感」はない。冷蔵庫の中で熟成したようだ。歯ごたえ、旨味ともに十二分である。前の晩に続き、ボルドーの赤ワインが1本ずつ空いた。

 

 うん、これならおもてなしメニューになりますね。あとは当日の前に、どのようなお肉が手に入るかです。<あおば>さん、よろしくお願いしますね。

 

*1:最も火の通っていない状態、ほぼナマ。