Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

懐かしい店(鶏三和)

 昨年の春、八重洲地下街のイタリアンレストラン「サピド」が閉店してしまった。時々牛の胃の料理「トリッパ」を食べに行っていたのに、残念である。それで、その跡がどうなるのか見ていたら、この店がやってきた。

 
 「鶏三和」は、名古屋コーチンが売りの鳥料理店。尾張の国で創業明治33年、純鶏名古屋コーチン一筋の養鶏業のパイオニアである。子供のころ東海地区のTVに流れていたコマーシャル、
 
 「さんわ、さんわ、さんわの若鳥、美味しいったらないね♫」
 
 というCMソングは今でも耳に残っている。
 
 名古屋勤務の時代にも、何度か食べたことがある。もうどこだったか覚えていないが、名古屋栄セントラルパーク付近だったような気もする。鶏のモモ肉を使った親子丼が定番メニューだった。それから20年以上、すっかり忘れていたのだが八重洲地下街にやってきたのは嬉しい。
 
 割合混んでいるようなので、昼時を外して行ってみた。まず最初にお会計をして、食券代わりのプラスチック札を貰って席に着く。カウンター中心で20席くらいだろうか、午後2時ころなので客は僕のほかには3~4人しかいない。

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 選んだのは鶏唐揚げ定食、951円なり。大きな唐揚げが4個と、つくね団子が2個、キャベツの千切りにはごま風味のドレッシングがかかっている。味噌汁は、何故か白味噌(名古屋は赤味噌が普通)。小さなつくねが2個入っていた。つくね団子にかかっているタレは少し甘すぎたが、唐揚げはずっしりとしてジューシー。ゆっくりかみしめながら、味わった。うーん、20年ぶりかね。
 
 この店は唐揚げやつくね串など、テイクアウトのメニューも充実している。懐かしい店が職場の側に来てくれたのはありがたい。また来ますよ。ちょっとランチには高いですけどね。

横浜家系ラーメン「壱角家」

 東京・熱海間を通勤しているし、川崎や横浜近辺にも出かけることはある。小田原は休日に買い物に出かける街でもある。このあたりで時々見かける派手な看板のラーメン店、「横浜家系ラーメン」と書いてある。猫舌ゆえラーメンよりは焼きそば系、もっと言うと炒飯が大好きな僕はあまりそそられない看板である。

 

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 ただ今日は「お盆休み」に入る前の週、暑い上に結構仕事で殺気立っている人も多いようでお昼をどうしようか悩みながら東京駅八重洲北口まで来た。12時にはちょっと早いのだが、いつもの「小諸そば」の前には長蛇の列。手前の「富士そば」も同様である。すこし東に行ったところの「松屋」も人があふれている。いつもなら13時過ぎまで待つのだが、今日は朝早くから会議をしていて朝食は軽くしか食べていない。13時までは持ちそうもないので、何か食べたい。

 

 目についたのが「松屋」と「小諸そば」の間にある「横浜家系ラーメン壱角屋」。割合空いているようで、これが縁かなと入ることにした。初めての店なのでスタンダードなものを食べることにして、塩ラーメン普通盛り(730円)の食券を買った。ついでに(これがよろしくない)明太子ご飯(250円)も食べよう。

 

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 ここでは麺の固さやスープの濃さが選べるようだが、上記の理由で全部普通。カウンターの空いていた席に座って5分ほど待って出てきたのがこれ。スープはとんこつ系で乳化している。麺は太めのちぢれ麺、ウズラの卵がこの「壱角屋」の特徴なのだという。スープは熱くはないが僕の好みからは辛めで、ご飯があるといい具合になるだろう。明太子はたっぷり、体重のことさえ気にしなければもう少しご飯が欲しいところだ。ラーメンにいい香りの海苔が3枚はうれしいが、チャーシューはいまいち。

 

 新しい食べ物に出会えたので、いろいろ試してみよう。調味料の棚にタマネギのみじん切りがあったので、スープに加えてみた。いろいろな食べ方ができ、常連なら自分のスタイルを持てるだろうなと思った。あとでツウの人に聞くと、「壱角屋」は家系の中でも異端児なのだという。「あれを食べただけで家系はこんなだと思っちゃいけないよ。本家の吉村屋のを食べてからだね」とのこと。うーん、奥が深いようなのだけどラーメンに入れ込めるほど若くはないのですがね・・・。

帝国ホテル「パークサイド・ダイナー」

 何カ月かぶりで他社の友人と意見交換しようということになり、ビジネスランチを共にすることにした。午前中の最後の予定が霞ヶ関だったので、霞ヶ関と彼のオフィスの真ん中にある帝国ホテルで食べようと言うことになった。名にし負う帝国ホテルであるから、レストラン・カフェの類は一杯ある。彼が指定してきたのは「パークサイドダイナー」。

 
 本館1階の北側にあり、有楽町駅からやってくると入ってすぐ右手にある、便利なレストランだ。なかなか荘重なこしらえだが、これでも「カジュアルダイニング」なのだそうだ。入り口で落ちあい、少し待って中央に近いテーブル席に案内された。背広姿のビジネス客はあまり見かけない。ご婦人のグループや、短パン・Tシャツの外国人熟年夫婦が目立つ。
 
 メニューは3,000円くらいのランチセットから、2,500円くらいの単品(カレー、ハンバーガー、サンドイッチ等)が中心である。彼は「ここの名物は野菜カレーだ」といって、それを注文した。午後も重い会議がある僕は、シーフードピラフにした。炒飯・ピラフ系は大好きで、この種のものを完食できなかったことは海外を含めて一度もない。

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 お互い暑い中を歩いてきたせいか、注がれた水は直ぐ飲み干してしまう。そのたびに注ぎに来てくれるのが、サービスの王者「帝国ホテル」のゆえん。小声で早口に情報交換の肝心の部分を話し終えたころ、まずカレーが運ばれてきた。ブロッコリやジャガイモ、ニンジンなどごろごろ野菜がご飯の上に乗っかていて、カレールウを少しずつかけながら食べるのが好きだと彼は言う。
 
 僕のシーフードピラフは、エビやホタテを混ぜ込んで、最後に白いイカをトッピングしてある。左上に見えるのは、アメリケーヌソース。これはフランス料理のソースのひとつで、オマール海老の殻とハーブを炒め魚の出し汁を加えて作るものだという。オマールに限らず甲殻類ならなんでもいいという人もいる。
 
 まずはエビやホタテと一緒にお米をそのまま食べ、少しアメリケーヌソースを掛けてコクを出し、味の変化を楽しんだ。シーフードの火の通りはやや強めだったが、しっとり感がなくなるほどではない。お米はやや固め、これも僕の好み。大仰な会議や偉い人との朝食会以外で帝国ホテルで食事をしたのは初めてだった。短パンの外国人はいましたが、もちろんカジュアルなところではありません。ごちそうさまでした。

製薬業界のデータ活用(後編)

 もうひとつは「リアルワールドデータ」、個人の治験データではなくもう少し統計的なものとして市販されているもののことだ。例えば糖尿病患者は網膜症を発症する確率などというものには販売元がある。例えば大手の保険会社などが、持っているデータを(おそらくは)統計化して売っているのだろう。

 

 製薬会社はパブリックデータとリアルワールドデータに自社内の治験データなどを合わせて、迅速に研究開発品のセレクトを行っている。特に昨今は、AIにこれらのデータを喰わせるとより効率的に毒性をもってしまう薬剤候補などを選別できるわけだ。

 

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 ここまで聞いて2つ疑問に思った。まずひとつは「Cross Border DATA Flow」のこと。パブリックデータには国境は無く世界中で見ることが出来ようが、リアルワールドデータはと聞いた。するとやはり「国によっては国内で見てくれというところはある」とのこと。いわゆる「DATA Localization」である。

 

 もうひとつはパブリックデータの不安定さ。国連機関とまではいわないが、しかるべき組織が管理していないと維持が難しいのではないだろうか。普通にボランタリーな管理者の後継が見つからないというだけではなく、今はサイバー攻撃の脅威も大きい。某大学の教授が研究室で管理しているようでは、十分なサイバーセキュリティ対策はとれまい。ここに攻撃があって書き換えられたり(本来はOpenにできない部分も)漏えいしたりしたら、何か不都合なことが起きそうな気がする。

 世界が緊張感和に動き一緒に経済発展しようとしていた時代は、データベースの構築も良識によって行えた。しかし今は逆の流れ、データベースを囲い込んだり意図的に破壊・改ざんしたりする輩についても警戒が必要である。ゲノムのデータなど、場合によっては戦略兵器になるかもしれない・・・というのは僕の思い過ごしでしょうか?

食料品の供給源(KALDI)

 僕はコーヒーはあまり好きではない。「Coffee or Tea?」と聞かれると、大体は紅茶を選ぶ。最近は会議でもコーヒーではなく、ペットボトル入りのお茶や水がでることが多いので安心しているが、会議が重なってコーヒーを3杯も飲むと胸やけがする。多分に心理的なものなのだろうが、苦手は苦手。

 
 それでも、美味しいコーヒーというのはそれなりに分かる。それは沖縄宜野湾にあるサンエーというショッピングモールの一角にある「KALDI」の店頭サービスで飲んだコーヒーの味だった。定宿「ムーンオーシャン宜野湾」から徒歩3分で行ける、このショッピングセンターの利用価値は大きい。スーパーマーケット、100円ショップ、さまざまな専門店、フードコート、東急ハンズまで入っている。
 
 その中でも、この「KALDI」は必ず立ち寄るお店、コーヒーファームと名乗っているのだがチーズやワイン、生ハムなどの品揃えがいいのだ。例えばチリのワイン「モンテス・アルファ」は、恐らく日本中で一番お値打ちに買える。ブルガリアの赤ワイン「テリッシュ」に会ったのもここだった。時々、2本まとめていくらというセールをやってくれるのも嬉しい。これらのワインとチーズアソートなど買って帰るのは、楽しいものである。

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 その後気付いたのだが、アトレやラスカのような駅ビル、駅近のショッピングモールのそこかしこに「KALDI」はある。写真は茅ヶ崎駅のラスカ内の店だが、職場の近くや出掛けた主要駅で見かけることが多く、間違いなく増殖していると思う。
 
 輸入物の珍しい食材も多く、駅でちょっと時間があるときに覗くには適当なお店。底値のお気に入りワインや、2本目がお得なセールに出会えることもある。そういうのが楽しみで寄ってみるわけです。