米国ハワイ州には鉄道がない。内陸のパイナップル園とか、何かの鉱山に向けて引かれた軽便鉄道や観光客向けのアトラクションはあるかもしれないのだが、本格的に乗客を乗せて運行するものはなかった。しかし今月、ようやく旅客鉄道の営業が始まった。
日立、ハワイで自動運転の鉄道システム稼働 - 日本経済新聞 (nikkei.com)
2018年までは、毎年のように家内と旅行していたオアフ島。主な交通手段は乗り合いバスで、初心者だったころにはワイキキとアラモアナなど観光地を結ぶトロリーも使ったことがある。日系議員だったダニエル・イノウエの名を冠した国際空港から、ダウンタウン・アラモアナ・ワイキキ方面は渋滞もひどく、鉄道でもあればなと思っていた。
そこで上記の鉄道計画があると聞いたのは、幹部とハワイへ出張することになった2015年ころ。僕など歯牙にもかけない現地スタッフも、幹部となるとそうもいかない。現地の鉄道開発状況を見せてもらえることになった。
この写真は、導入される車両の整備工場で撮ったもの。鉄道事業の中心はM&Aしたイタリア企業が主体なので、ここでも案内してくれたのはイタリア人技術者だった。上記の記事を見て、その時のことを思い出した。真珠湾の西側イースト・カポレイから、湾の北側を回り、イノウエ空港、ダウンタウンを経由してアラモアナまでの路線計画を聞いた。
真珠湾の西側など行ったこともないので、興味があったのは空港からアラモアナまで。アラモアナまで行ければ、アラワイ運河を渡ってワイキキはすぐそこ。僕らが必要とするショッピングのお店の大半は、ダウンタウンからアラモアナまでのエリアにあるので、これで十分と思った。
開業は良かったのですが、記事によればイースト・カポレイからアロハスタジアムまでしか営業しないようです。え~、空港までも行ってないの!じゃ、まだ僕らの役には立たないですよ。早く(せめて)ダウンタウンまで開業してくださいよ。