Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

慶應大学三田の「Faculty Club」

 慶応大学には、「サイバー文明研究センター」という名前の面白い組織がある。インターネットはすでに社会インフラを越えて、「文明インフラ」になっているという主張かもしれない。そのセンター長は、以前経団連に来てもらった時のことを紹介したDavid Farber教授。すでに80歳代半ばを過ぎても、意気軒高な「インターネットの祖父」である。

 

https://nicky-akira.hatenablog.com/entry/2019/08/30/060000

 

 今日は、そのセンターのイベントが三田キャンパスで行われる。テーマはサイバーセキュリティで、「サイバー空間の規範(norms)をどうするか」だった。基調講演は、コロンビア大学のGregory Rattray教授。デジタル政策と外交・安全保障が専門だということだが、前身は投資銀行JP-MorganのCISO(セキュリティ責任者)である。

 

 人づてに案内があったので出かけることにしたが、イベント前のランチも誘われたので、12時少し前に三田キャンパスの門をくぐった。イベント会合は北館のホールで、そのそばに「Faculty Club」がある。ランチ会場はそこだという。会場入り口で、幹事役の中国系の女性が迎えてくれた。

 

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 比較的大勢でランチをすることになったのだが、いざお弁当の蓋を取る段になって日本人がほとんどいないことに気づいた。センター長のFarber教授、ゲストのRattrey教授はもちろん、慶應大学の関係者もほとんどが留学生か交換教員。Farber教授の挨拶に始まり、当たり前のように英語の会話がはずむ。

 

 お弁当は、パレスホテルからのもの。左下がご飯、左上が串焼き・グリルなど、右上は卵焼きやサバの塩焼きなど和風おかず、右下がてんぷらとバラエティ豊か。右下の器は天つゆだった。これにわかめと豆腐の味噌汁が付く豪華版。このあとフルーツとコーヒーも出てきた。

 

 英語攻撃で動転していて、最初に天つゆをスープと間違えて飲んでしまった。美味しかったのは串焼きのビーフ、ほんのり赤身が残っていて「レア」である。その他も美味しかったはずだが、味わう余裕が無かった。このレストラン、教職員やゲスト向けの「特別食堂」。また来ることができるか分からないのに、とても惜しいことをしましたよ・・・。