Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

祝、大野投手のノーノー

 中日ドラゴンズ大野雄大投手が、昨日の阪神戦(ナゴヤドーム)でノーヒット・ノーランを達成した。今年のシーズンではソフトバンクの千賀投手に次ぐ2人目。長い日本のプロ野球の歴史の中でも81人目(92度目)の快挙である。

 

 2010年のドラフト1位で佛教大からドラゴンズに入団、3年目からローテーション入りして3年連続二桁勝利を挙げている。ただ昨年はチームともども不調で、1勝も挙げていない。今年は、今日の勝ちを入れても9勝8敗。チームの低迷を背負っているような成績だ。しかし球威やスタミナ、投球技術を含めて、10勝程度で終わる投手ではないと思っていたから、今回の快挙に拍手を送りたい。

 

 ふてぶてしい顔つきの、怒り肩の左投手。僕には、現コーチの近藤真一元投手を思い出させる投球ぶりだった。大野投手は京都出身だが、ドラゴンズという球団は異様に地元の選手を獲りたがる。今年秋のドラフトも、星稜の奥川指名で行くか、地元東邦の石川内野手で行くか悩んでいると聞く。

 

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 近藤コーチは、愛知県一宮市出身。この街は僕の出身地でもある。享栄高校でエース、甲子園にも出たが夏の大会中に部員の喫煙問題が発覚し、うつむいて甲子園を去った。その秋のドラフトでドラゴンズが1位指名し入団している。

 

 彼の名前を世間に思い出させたのは、ルーキーイヤーの夏。地元に読売ジャイアンツを迎えての3連戦の最終戦。2軍から上がって即先発、ノーヒット・ノーランを成し遂げたことだった。しばらく先発の軸を努めていた近藤投手だが、平塚球場での雨中のホエールズ(当時)戦で肩を痛め、短命に終わった。まったくの偶然だが、その試合を僕は見ている。

 

 その近藤投手が帰ってきたような印象を持った大野投手、これからもいい投球を見せてくださいね。おめでとうございました。