Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

「KALDI」の恵み

 この日は、小田原にちょっとした用事があってやってきた。東京都では「COVID-19」新規感染者数は減少傾向だが、神奈川県では横ばい。「マンボウ」対象地域がとうとう平塚、小田原まで伸びて来てしまったが、町にさほどの緊張感はない。30余年前はあまり冴えない街だなと思っていたが、今となっては「minaka」もできて城下町のアピールも上手、箱根や湯河原などの観光地の入り口として十分な存在感ある街だ。

 

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 熱海(人口は小田原の1/10以下)にはない種々のお店があって、僕ら夫婦は結構な頻度でやってくる。家内にとっては、ドンキやセリア。僕にとっては、日高屋吉野家といった外食店に加えて、食材店としての「KALDI」の存在がありがたい。用事を済ませて帰る前に、地下街「ハルネ」に降りて行った。そこの「朝どれファーム」で、家内に言われていた米ぬかを1kg購入。60円なり。

 

 で、振り向いたところの「KALDI」に、特に目的はなく入った。ここではよくチーズや生ハムを買うのだが、それはまだ十分なストックがある(家内談)ので、買うことはできない(必要はない・・・ではない)。以前はワインを買うことも多かったのだが、マイレージでもらったり、「成城石井」にコスパのいいワインが並ぶようになって、ワインを買わなくなってしまった。それでもふらふらとワインコーナーにいくと・・・あれ珍しいワインが一杯ある。

 

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 オーストラリアの5ツ星ワイン、イタリアのサンジョベーゼ種、その他見たこともないものが並んでいる。その中に、ソノマの「Picket Fence」があった。正直量販店でソノマのワインなど見たことが無かったので、びっくりした。「KALDI」では珍しいワインのセールをやっているようだが、後に別の「KALDI」を覗いても、左のヴェネト州のワインはあったが、ソノマのものはなかった。

 

 喜び勇んでこの2本を買い、その週末のステーキディナーで呑んだ。ヴェネトのものも美味しかったのだが、ソノマのこれには及ばない。ちょっと可哀そうだった。この「Picket Fence」はブレンドものだが、Webで調べるとピノ・ノワール種のものは5,000円を下らない。それが1,300円ほどで買えたのは驚きだった。

 

 色も香りも味も、これぞ極上というワインでした。高級外食店の需要がないから僕らにも回ってきたのでしょう。ありがたくいただきますよ。

熱海の「ジャカランダ祭り」

 熱海市を含む東海地方は、ほぼ1ヵ月前に梅雨入りしたが雨は多くない。そりゃあそうだよね、川1本はさんだ向こうの湯河原町は梅雨入り前なんだから。東京でも真夏日だと言っているし、熱海も気温は高い。それでもテレワークの日々だから、一日中アロハシャツで過ごせるのは有難い。まあ、「COVID-19」以前から東京オフィスにもアロハで通っていたけどね。

 

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 今日も午前中の会合を済ませ、ランチを外食することにして、熱海駅方面に歩いて行った。いつからだか覚えていないが、歩道に木桶のような植木鉢が点在していて、細い木が1本ずつ植えられている。それがこの何日かで、薄紫の花をつけ始めた。駅ビル「ラスカ」の観光案内所には「ジャカランダ祭り」のポスターが貼ってあった。

 

初夏告げるジャカランダ 熱海の風物詩:東京新聞 TOKYO Web (tokyo-np.co.jp)

 

 メインはサンビーチ近くの遊歩道に咲くジャカランダの花なのだろうが、これを機に主な道すがらに鉢植えを並べてくれたようだ。上の写真の道は片側一車線なのだが、熱海駅と市役所・熱海銀座を結ぶメインロードだ。路線バスも走り、先日は静岡知事選の選挙カーが往復していた。ジャカランダは南米原産のノウゼンカズラ科の植物で、見ての通り淡い紫の花が鈴なりに咲く。品のいい花だと僕は思う。

 

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 隣の神奈川県では「マンボウ」、その先の東京都では「緊急事態宣言」が出ているからか熱海への人出はイマイチだが、観光客誘致の努力は続いている。この道ぞいの店も徐々に入れ替わっていて、立ち呑み店や「毒饅頭」の店が新しく開業している。干物屋が「角打ち」を始めた例もある。

 

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 ランチはいつもの「天煌飯店」に入った。ぜんぶ850円のランチメニューだから、中でも一押しと思った「四川風小エビ炒め定食」を選んだ。小エビと言いながら、大ぶりのエビが8尾も入っていて、かなりお得感がある。滋味深いスープともども満足して食べ終えた。

 

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 平日故だろう往復とも観光客にはあまり会わない。そういえば先週は3日連続花火が上がった。オリンピックの行方も心配だけれど、夏休みになって「第五波対応の緊急事態」なんてことにはして欲しくないですね。観光地としては・・・。

「吉野家」で朝ご飯

 この日は雨の中、朝から有楽町駅で下車した。午前中に「東京ミッドタウン日比谷」で行われるイベントに参加することになっているのだ。帝国ホテルの東京よりの区画に、最近できた巨大ビルらしい。そういえばゴジラ広場と日比谷公園の間で、長く工事が続いていたなと思い出した。

 

 このところ、朝早い新幹線に乗ることは少ない。自然に朝寝坊になっていてて、この日も自宅で朝食を食べる気にはならなかった。有楽町駅に30分ほどの時間的余裕をもって到着すれば、ここで何か食べられるだろうと思ってやってきた。

 

 ただこの日の雨は半端ではない。もちろん傘はあるのだが、あまり遠くへ行く気にはなれない。駅改札口からすぐのところに「吉野家」があったのを思い出し、ここで久しぶりの朝ご飯にしようと考えた。カバンの中には先月届いた株主優待券もあることだし。

 

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 東京都の緊急事態宣言は継続中だが、駅の人出は多い。列車が来ると改札口からは人があふれ出てくる。「吉野家」の中も、パーティションはあるのだが、半分くらいの席は埋まっている。朝食メニューを見て「ハムエッグ納豆定食:税込み404円」を頼んだ。大盛り無料ですと言われたが、ちょっと体重がリバウンドしかけているから今回は遠慮。僕の後も、続々新しい客が入ってくる。みんな几帳面に定時出社前の朝ご飯というわけ。

 

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 1~2分でこれが運ばれてきた。大盛りではないご飯でも十分な量があり、フライパンは下に保温装置もあって熱々、コーン入りのコールスローにはマヨネーズが付いてきた。納豆にはタレと刻みネギ、カラシが付いている。

 

 まず納豆を、これでもかというくらいかきまぜる。それからタレなどを絡ませるというのが、ある雑誌で教えてもらった食べ方。ハムが思ったより厚く、食べ応えがあった。ご飯がすすむメニューで、あっという間に食べてしまった。

 

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 優待券と財布の中の小銭で支払いを済ませ、5ツあった1円玉も4ツ片付いた。満足して、さて「東京ミッドタウン日比谷」に向かう。まだ駅よりの一角は工事中だが、その向こうに、雨雲に突き刺さるように初めて見るビルが建っていた。

 

 「うわ、デカ!」というのが第一印象。商業施設の他、オフィス部分もずいぶんゆったりとしたスペースがとってある。さあ、今月最初の大きなイベント。頑張りますよ。

そろそろ冷やし中華の時期だが

 横浜旅行で十二分にリラックスしたので、おもむろにテレワークに取り掛かった。今日は夕方から某国大使館主催のイベントがあって、オンライン参加することになっている。大使館の人から電話があって、OKしたら本国からメールが来た。こんなテーマで3~5分話してくれという。あと2人日本人のパネリストが話すとだけ聞いて、簡単なスライドを用意して旅行に行ってしまった。

 

 すると今日の未明、本番14時間ほど前に、ようやく全貌が分かった。その国の関係者がモデレータ含め12人、合計15人が90分の討議をするわけだ。ひえー、こりゃ大変だと思ったが、スライドのナレーション以上に準備できることは何もない。覚悟を決めて腹ごしらえに出かけることにした。

 

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 ちょうど駅前の銀行に用事もあったので、ランチは熱海第一ビルの地下で摂ろうと思う。このフロアのレストランは1軒を除いて経験済み、気分はラーメンだったので、以前「つけ麺」を食べた「温泉つけ麺・維新」で食券を買った。今度はラーメンを試そうと思っていたので、選んだのは「醤油ラーメン」。もうそろそろ「冷やし中華」の季節だが、この店にはそのメニューはない。いずれにしても、次の秋までラーメンは食べないつもりで「今日はラーメン」と決めた。

 

 僕の直前に2人の旅行者らしい婦人が、やはりラーメンの食券を買って入っていった。先客は彼女らを含めて6名。2人の男性は付近で働いている人のようで、大盛りのつけ麺を流し込んで早々に席を立った。あとの2人は旅行者と思しき若いカップル。やはり大盛りつけ麺を食べている。

 

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 少し待って、ご婦人2人にラーメンが運ばれてきた。先客4名は食べ終わって出ていき、僕のラーメンもやってきた。海苔が1枚、ナルトに半熟卵、鶏肉がたっぷり、メンマは経験したことがないほど太い。スープや薄めだが、脂はしっかり浮いている。麺は太麺でやや硬め。

 

 ゆっくり味わいながらご婦人2人の話を、聞くとはなしに聞いていた。横浜の人達らしく、横浜市役所へのご不満から始まった。ワクチン接種予約が全然とれないという。ひとりの婦人は「業を煮やして東京駅そばの自衛隊で打ってもらうことにしたの」とおっしゃる。「自衛隊予約、早かったわよ」とのこと。「ハンマーヘッドの大規模接種なんていつになるかわからないし・・・」

 

 うーん、いい街だと思って帰ってきたのですが、市民には悩みもあるようで。

テレワークからの揺り戻し

 僕はすっかりテレワーク生活が定着してきて、例えば朝一番から出てこいと言われると、逆に戸惑うほどになった。西村大臣が業界団体に「7割テレワーク、テレワーク率の公表」を迫るものだから、大企業ではそれなりに定着していると思う。ちなみに「霞ヶ関のテレワーク率も公表してよ」と申し上げたが、一応63%ほどという調査結果も出た。

 

 日経が企業に行った調査では「COVID-19」の影響で導入したこと(複数回答可)としては、

 

・Web会議システムの導入 79.4%

・テレワークの導入拡大 69.1%

 

 となっていて「COVID-19」の収束後も47.3%がテレワークは続けると回答している。ところがテレワークが「COVID-19」以前から進んでいたと言われるデジタル産業の一角「Apple」が、パンデミック収束後はテレワークを縮小するとの報道があった。

 

コロナ禍が終わると「リモートワーク」も終わり? アップルは週3日出社を従業員に求める | ビデオ会議には限界がある | クーリエ・ジャポン (courrier.jp)

 

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 この記事によると、曜日を決め週3日は出社日にし、2日はテレワーク可にするとのこと。確かに僕も、週1日の出社、オフィスにいるのは3~4時間というのでは、困ることもある。例えばシステムの変更があったりすると、分からないことをちょっと聞きたいと思っても周りに適当な人がいないような場合だ。

 

 そんなレベルの低いことではなく、プロジェクトの円滑な推進や自由な意見交換の中で生まれるアイデアを求めるための「全員出社日」を重視したものと思われる。もともとGAFAとひとくくりにするが、「Apple」はその中でも割合コンサバな企業体質を持っている。

 

 ただ高収益をもたらす産業(デジタル系が多いが)は、「COVID-19」以前からテレワークを進め、そのためのセキュリティ対策として「ゼロトラスト」アーキテクチャなどという面倒なものを導入してきた。それは特異な能力を持つスペシャリストを企業に留めるために、柔軟な「働き方」を提供しないといけないという事情だった。

 

 スペシャリストに愛社精神など求めても意味はないと思う。それは「Apple」も分かっているはず。リゾートに長期滞在しながら働きたいと彼らが言ったら、カネを積むのか黙って見送るのか?先端的な企業の人事施策、興味を持って見ていきたいですね。