Cyber NINJA、只今参上

デジタル社会の世相をNINJAの視点で紐解きます。

歴史ある島を襲う火災

 国連のグテーレス事務総長によると「温暖化ではなく沸騰化」の時代になったようだ。沸騰する地球では、片や大雨による大洪水、片や干ばつがもたらす砂漠化や大規模火災が起きている。先月、ニューヨークの友人とビデオ会議をしていて「カナダの山火事のばい煙がひどいです」と言っていたのを思い出す。カナダ東部が最初だったかもしれないが、その後スペインやギリシアでも大規模な山火事が発生した。

 

 NHKBSのワールドニュースは、毎日のようにそんな災害を報じていた。気になったのはギリシアロードス島古代文明の栄えた島で、第二次世界大戦当時はイタリア領だった。トルコの南岸にへばりついているような島だが、地中海を睥睨する要衝である。ここでの火災では、数千人の観光客が避難を余儀なくされている。

 

        

 

 今月になって、もっと悲惨な島の大火災が起きた。米国ハワイ州マウイ島での山火事だ。

 

ハワイ 山火事【日本時間13日】死者93人に 2200棟以上の建物が損壊 | NHK | アメリカ

 

 すでに100人近くの死亡が確認されたほか、安否不明者が1,000人に及ぶという。島の中心地で古都であるラハイナの街は、完全に焼野原と化している。遺体の収容もままならず、現地に踏み入った人達が遺体を(それと知らずに)踏み荒らしているというから、災害のひどさが分かる。

 

 マウイ警察(&消防)の力では何ともならず、外部からの支援を求めているがままならないという。バイデン政権は「最大級の災害」と認定しながらも、災害対応は遅いと言わざるを得ない。距離の問題もあるのだが、やはり1898年に併合した最も新しい州で、東海岸エスタブリッシュメントには、植民地のような意識があるのかもしれない。

 

 ラハイナは、1800年代にはハワイ王国の首都だった古都。カメハメハ三世は、騒がしいホノルルよりラハイナを好んだと伝えられます。古都の復興はどうなるのでしょうか?

 

PS:写真はホノルル、カメハメハ大王(一世)の像。よく「Hawaii 5O」で出てきますよ。